2009-01-01から1年間の記事一覧

Queensryche @O-EAST

来日さて、Queensryche の最新アルバム American Soldier をサポートするライブツアーの日本公演に行ってきた。東京の初日は渋谷の O-EAST にて。 演奏演奏内容は、途中 Geoff Tate がいうように、新作 American Soldier からとに加えて、Rage for Order と …

Pineapple thief のベスト 3000days

ポスト=プログレKscope レーベルから現在作品をリリースしているバンド、Pineapple Thief。私自身は、前作、2008年にリリースされた Tightly Unwound で初めて聴いたのだけれども、これがなかなか良くて、過去作も聴いてみようかなと思っていたところに、ベ…

ソ連の暗部 収容所群島 第4巻を読む

ソルジェニーツィン 旧ソ連のノーベル賞作家、ソルジェニーツィンがソ連時代の恐怖政治の様子を収容所の状況を中心に描いた作品が、収容所群島。本編では3巻7部構成。現在日本語で手に入りやすい物は復刊されたものでハードカバーで6巻構成。ただし、徐々に…

ハンガリーのジャズ+ワールドミュージックバンド djabe は Steve Hackett と共に

djabedjabeは、既にジャズ界ではかなり評価の高いバンドらしく、ジャズをベースにそこに打楽器 ジャンベ などを組み合わせた ジャズとワールドミュージックを混合させたサウンドを作りあげたハンガリーのバンド。そのバンドの中心的人物 Andras Sipos の追悼…

中国現代美術家アイ・ウェイウェイ展を六本木森美術館にて

夏休み夏休みになって、すると、普段はこてこてな現代美術をやっている美術館でも、比較的一般的にも分かりやすい展示に変えたりしてくるのだけれども、六本木森美術館は立地のおかげか、そのような事は特にしなくて、こんな時でも相変わらず鋭い現代美術の…

味のある硬派 NYX はイタリアから

NYXNYXはイタリアのトリノで2001年頃から始まったプロジェクトで、Walter F. と Danilo A. Pannico という二人の人物によるもの。 で、その2枚目のアルバム "down in shadows" を聞いた。 ゲストちなみに、このアルバムの注目の一つは、ゲストミュージシャン…

iPod,iPhone ドック搭載据え置き型オーディオ7選

はじめにさて、いまや携帯音楽プレイヤーとしてのみならず、据え置きオーディオとしても、存在感を発揮している iPod シリーズだけれども、そんなこともあって、iPodやiPhone を接続する事の出来るオーディーユニットは、それこそ目覚まし時計レベルからハイ…

アウトサイダーアート アロイーズ をワタリウムにて

アール・ブリュットジャン・デュビュッフェによって、アール・ブリュット、すなわち生の芸術と名付けられたアウトサーダーによるアートは、正規の美術教育を受けていない人間によるアーティストを総称する言葉。その中で一人、アロイーズの展示をワタリウム…

バーダー・マインホフ にてドイツ赤軍の史実を知る

学生運動1960年代から70年代にかけて、アメリカがベトナム戦争で泥沼にはまっているころ、世界中で反戦を掲げた学生運動が活発になっていた時代があった。そして、その一部はその理想と現実の狭間に過激な行動へと手を染めていき、日本では浅間山荘事件など…

アラン・ロブ=グリエ の反復を読んだ

ヌーヴォー・ロマンさて、第二次大戦後、その反省も踏まえてか、それぞれの芸術分野でそれまでの情緒によった表現からより前衛的、もしくは、心理的、内面的なものが重視された表現が生まれていったのだけれども、文学の世界でのそれは、ヌーヴォー・ロマン…

難波田史男著 終着駅は宇宙ステーション を読む

難波田史男私が、個人的な感情も含めて最も好きな画家の一人である難波田史男。32歳という若さで亡くなった彼なのだけれども、彼の残した絵画作品には、どこかミロを彷彿とさせながらも、彼独自の感情世界があって、そこにとても同調を感じるが故に、私は彼…

iPhone 3GS で良い音を持ち歩く方法

iPhone3GSの発売を機に、iPhone ユーザーになったのですが、勿論そこには、ガジェット好きな側面によるところもあり、その欲求を満たすためには基本的には App Store にていろいろなソフトを導入していくことになるのですが、一方では、音楽好き・オーディオ…

伝説的シンフォニックロックバンド The ENID のアンソロジー

そっくりさて、近頃活動再開の様子が伝わってくる、伝説のといってもいいであろう シンフォニックロックバンド The ENID。そのアンソロジーが発売になっているので購入してみた。Sheets of blue anthology 1977 - 2008。ちなみに、同じジャケット同じタイト…

東京都写真美術館にて世界報道写真展をみる

時間つぶしさて、先日紹介しました「扉をたたく人」をみるために恵比寿に行ってみた物の、映画が始まるまで少し時間があったので、お隣の東京都写真美術館に立ち寄って、世界報道写真展2009を見た。 のはずが・・・で、そう、時間つぶしぐらいの気分のはずが…

「扉をたたく人」を恵比寿でみた

夏休みさて、気づけば世間的にはもはや夏休みでしかも三連休という現実ですが、つまり、ややこしくて気分の悪い仕事に飲み込まれているうちにあっという間に一月以上を失ってしまったのだと気づく次第。 そんななか、夏休みで少し雰囲気が違うように感じたの…

ノルウェーの幻想ポップ The Opium Cartel

Termo Recordさて、White Willow の Jacob Holm-Lupo のサイドプロジェクト的なバンド The Opium Cartel のデビューアルバムが少し前にリリースされていたのだけれども、漸くにして聴いた。 ちなみに、この作品は、その White Willow の Jacob Holm-Lupo と …

原美術館にて、マイクロポップ

マイクロポップ少し前に、水戸芸術館にて開催された展示で浸透した美術の概念、マイクロポップは、美術評論家の松井みどり氏の作り出した言葉。 この言葉によって表現することのできる作品を集めた展示が原美術館にて開催中なので行ってみた。7月20日までな…

ポーランドのRiverside は新作で大躍進

ポーランドのさて、Riverside という名前のロックバンドはいくつか存在したような気がするけれども、今回取り上げるのは、ポーランドのプログレメタルバンドの Riverside で、2009年新作は、Anno Domini High Definition。 ジャケで、まずは、ジャケットの印…

ENGINEERS の新作 Three Fact Fader

KSCOPE野心的な POST = Progressive Rock な作品をリリースしているレーベル KSCOPE から、ENGINEERS というバンドの新作 Three Fact Fader がリリースされたので聴いてみた。 ちなみに、この作品はセカンドアルバムで、デビューアルバムは2005年にリリース…

ケルティックサウンド3人衆 LAU の Arc Light

スコットランドさて、ケルト系のサウンドを響かせるのだけれども、スコットランド出身のバンド LAU の2009年新作 Arc Light を聴いてみた。 ちなみに、このバンドは、2007年にアルバムデビューした3人組で、スタディオアルバムとしては、この作品がセカンド…

北欧美写真展はヘルシンキ・スクールで銀座資生堂ギャラリーにて

バーゲンシーズンさて、銀座のデパート群はバーゲンシーズンで、いつも以上に人の多い気がする銀座をぶらぶらとしながら、資生堂ギャラリーへと向かってみる。 ヘルシンキ・スクール今回の資生堂ギャラリーの展示は、ヘルシンキ・スクールというヘルシンキの…

It Bites の来日公演は、もりあがりました、渋谷にて

O-east渋谷は、O-east にてあった、再結成 It Bites の来日公演は2009年7月3日にいってみた。 開演前から思いの外、観客は結構入っていて、年齢層と性別も様々。特に女性が多いのは、若干アイドル的な様子もある彼らの特徴を表しているのかもしれない。 で、…

Dream Theater の新作は、聴きやすい展開に

プログレ・メタルプログレ・メタルの代表的なバンド、Dream Theater の2009年新作、Black Clouds & Silver Linings を聴いてみた。 ちなみに、これ、いくつかバリエーションがあって、恐ろしいほどの限定ボックス仕様があったり、それから通常版と、本編に加…

スペインのプログレッシブ・ロックバンド Herba d'Hameli

スペインHerba d'Hameli という読み方もよくわからなければ、バンドの素性も今ひとつよくわからないスペインのバンドの2009年リリースで、4枚目のアルバムに当たると思われる Inversa Visual を入手したので、聴いてみた。 6人組バンドは、6人編成でフルート…

ワールド・トレード・センター を綱渡る マン・オン・ワイヤー

今はなきあの出来事によって、今は無き ワールド・トレード・センター のツインタワー。かつてのそのツインタワーのてっぺんの間に綱を渡して綱渡りした男がいた。フランス人、フィリップ・プティ 。 その当時、綱渡りを実現するまでのフィリップ・プティと…

硬派プログレメタラー Pain of Salvation のライブDVD

ずいぶん経ちましたがさて、そのリリースからずいぶんと時が過ぎてしまいましたが、スウェーデンのプログレメタルバンド、Pain of Salvation のライブDVD On the Two Deaths of Pain of Salvation の感想でも。 入手困難リリースは、2009年の頭の頃だったと…

フィンランドの民族系アヴァンロックバンド Alamaailman Vasarat

来日2009年10月に来日公演も決定しているフィンランドの民族音楽系謎のロックバンド Alamaailman Vasarat がとても気になったので、そんな彼らがシンガー・ソングライターの Tuomari Nurmio と作った、3rdアルバム KINAPORIN KALIFAATTI を聴いてみた。 Hoyr…

ISIS を初めて聴いてみた "Wavering Radiant"

はじめてTOOL に似ているだとか、最近のヘヴィーロックの中で注目のバンドだとか、私の食指が動く言葉に惹きつけられて、ISIS というアメリカのバンドの2009年の新作で5枚目のアルバム、"Wavering Radiant" を聴いてみた。 へヴィネス=メロディアス元々、TOO…

Mars Voltaの八面体

2009年さて、現在の突端を行くバンド、Mars Volta の待望の新作 邦題「八面体」は、Octahedron が発売になったので、早速聴いてみた。 8曲そのタイトルが示すが故といっていいのか、8曲構成のアルバム。前作までに徐々に極めていった大混沌な世界から、そこ…

Mars Volta の Omar Rodriguez Lopez の Cryptomnesia

前夜さて、まさに新作がリリースされようとしている Mars Volta の中心人物であるギタリスト、Omar Rodriguez Lopez の数あるソロ作品というのか、プロジェクト的作品にまた、さらに一ついつの間にか加わっていて、 El Grupo Nuevo de Omar Rodriguez Lopez …