ハンガリーのジャズ+ワールドミュージックバンド djabe は Steve Hackett と共に

djabe

djabeは、既にジャズ界ではかなり評価の高いバンドらしく、ジャズをベースにそこに打楽器ジャンベなどを組み合わせたジャズとワールドミュージックを混合させたサウンドを作りあげたハンガリーのバンド。そのバンドの中心的人物 Andras Sipos の追悼ライブ的なものが、今回紹介する "Sipi benefit concert" DVD。

多数のゲスト

このライブは、追悼ライブということもあってなのか、多数のゲストミュージシャンが参加していて、そのゲストミュージシャンの一人が Steve Hackett。もともと、Steve Hackett は、この djabe というバンドを絶賛していて、スタディオアルバムにも参加したりもしている。

すごすぎます

基本がジャズであるという事もあるのだろうけれども、このバンドは本当にスゴイ。キーボード、ホーン（ときどきストリングス）、ベース、ドラム、ギターの基本構成に、亡くなった Andras Sipos のジャンベを中心としたパーカッション群がビデオによって参加するサウンドは、このライブでは曲によってはゲストミュージシャンによって彩られ、非常に彩り高いサウンドにしあがっている。

ワールドサウンド

そして、なによりも、演奏がうますぎる。だけれども、これがそれだけだと、ジャズサウンドであって、例え凄くても、私的にはあまり面白いとは思わないのだけれども、ここに、ワールドミュージックの要素が絡んできて、独特のボーカルや、ジャンベ、ダルシマーなどが入り込むと、今まであまり聴いたことのない独特のサウンドに変形して、非常に面白いサウンドに仕上がってくる。ジャンベによる独特のリズム感が、一見クールなジャズサウンドにある静かな熱気に火をつけて、一方で、ダルシマーのサウンドは優美。
いやー、非常に面白いし、スゴイ演奏。

Steve Hackett

そんななか、Steve Hackett も結構な曲数で演奏しています。しかも、ゲスト的にちょっと演奏に加わるという感じではなくて、かなりバンドに融け込んで演奏しているので、Steve Hackett 好きにもその演奏は注目に値すると思う。
また、結構長いアコースティックソロも披露していて、そのなかではあの "Horizons" も演奏しています。