2005-01-01から1年間の記事一覧

The Modern Word’s Scriptorium Pages

ネットをさまよっていたら、とってもすてきなサイトを発見しました。The Modern Worldと題されたサイトで、 私もまだ全貌をつかめていないのですが、どうやら現代文学の作家について まとめたページのようです。 そして、何よりもここで扱っている作家の組み…

YOKOHAMA2005 横浜トリエンナーレ2005

いよいよ、横浜トリエンナーレ第二回が9月末より 開催されます。日程(9/28〜12/18) 今回は、まだ2回目という段階でありながらも、 開催までは紆余曲折があった模様で、 トリエンナーレのくせに4年の間があるという事態に なっていますが、私個人的には、 前…

安部公房全集の謎

ところで、安部公房全集。 私の場合、1997年7月に第1巻が発売されて以来、 実に8年を越える歳月をかけて、ようやく残りあとわずか というところまで読み進めてきて、最終巻である29巻の購入を と探してみたのですが、なんとも驚きなことに、 この29巻、現時…

安部公房 方舟さくら丸 所感

久しぶりにじっくりと安部公房氏の「方舟さくら丸」を久々に読みました。 そもそもは、別のページにまとめている書評に追加しようという思いもあり、 読み始めたのですが、読み終わってみると、ちょっとそのような冷静な 態度をこの作品にとることが不可能で…

ICC閉鎖?その3

さて、ICC閉鎖閉鎖について考える第3弾です。 その前にすこし思うこと。 青山ブックセンターが閉店になったときに比べると、 ICC閉鎖については世間一般への露出度は低いという印象がありますね。 それはさておき、今回は、そのほかの美術館の動きなどについ…

Moog氏 死去

シンセサイザーの発明者ロバート・モーグ氏が亡くなった。 先日氏の発明したMoogシンセサイザーにまつわるドキュメンタリー映画 が公開されて、それなりに話題になり、DVDも先日発売になったばかり。 今思うと、病もあって映画が作られたという側面もあった…

It Bites Live CD & DVD

伝説のプログレバンドIt BitesのライブCDとDVDがInside Outからリリース予定。 いずれも、過去にWebオンリーでリリースされたものの再発。 日本では、彼らのアルバムの紙ジャケ再発もあり、KINO以降にわかに盛り上がるIt Bites周辺。It Bites It Bites(AMAZO…

ミスター・ビーン アニメーション・シリーズ 発売予定

あの、一時大ブームを巻き起こしたMr.Beenが、なんとアニメ化し、そのDVDが発売される予定。 ロ−ワン・アトキンソン その人が監修してなので、公認のアニメ化といえる。 一体どういうことになっているのか。 実写だからこそ、面白い部分がかなりあるとは思う…

やなぎみわ at 原美術館 鑑賞記

原美術館で開催中のやなぎみわ氏の展覧会行ってきました。 こういうと何ですが、予想を遙かに上回るいいものでした。 童話シリーズの作品などを見ていて、中南米的な様子と寓話的な様子から、 作家ガルシア・マルケスに代表されるマジック・リアリズム的な …

ICC閉鎖?その2

ということで、ICC閉鎖について考える第2弾。 文化に対する企業と公共事業の役割について。 バブル崩壊後の不景気以降徐々になのか急になのかは別にして、 日本社会の構造が変化してきていることは事実である。 終身雇用崩壊、外資参入、投資熱などなど。 そ…

ICC閉鎖?その1

近頃美術館の閉鎖、休館が相次ぐ中、私が非常に愛好していたICCもその仲間入り という噂がかなり現実的な流れ方をしています。 (まず先日もここに記載したように、昨今の東京都現代美術館を批判し、ICCを評価してみたが、 これが足下から崩れる状況になって…

サルトルの世紀 R・H・レヴィ

生誕100年つながりで、今度は、サルトル。 ここのところ、密やかなブームも感じられていたサルトル。 サルトルも今年が生誕100年としての節目であり、関連書の出版ラッシュ。 その中でも代表格が「サルトルの世紀」 R・H・レヴィ 藤原出版。 ここのところ、…

ローリー・アンダーソン 鑑賞記

東京オペラシティのICCにて開催中の ローリー・アンダーソン展。 音を中心として、時に映像も交えられる作品群。 参加型体験型の作品が多いので普通に面白い。 時々、何をどうしていいのか不明ではあるが。(係員が結構教えてはくれる。) メッセージ性のも…

難波田龍起 + 難波田史男 鑑賞記

東京オペラシティにて開催中の難波田龍起展行って参りました。氏の人生に沿い、時系列に並べられた作品。 改めて、このような形でみるというのも興味深いものです。 具象に始まり、具象から抽象への転回。 初期の抽象は、明らかに具象の延長線上にある作品だ…

その前にカネッティ

来年、2006年はサミュエル・ベケット(作家、劇作家)の生誕100年で、それに関連した イベントがいくつかあることはここでも言及していましたが、 実は、今年、2005年はエリアス・カネッティ(作家、劇作家)の生誕100年でした。 うかつにも見…

ヘンリー・ミラー 「クリシーの静かな日々」 所感

ヘンリー・ミラーコレクションの第四巻「クリシーの静かな日々」。 とてもいい作品でしたので、こちらに感想をアップしてみました。 これは短編集なのですが、有名ないくつかの長編とは 若干趣の異なる作品であり、かなり興味深くまた作品としての 出来がす…

Queensryche: Operation Mind Crime 2

なんとも、いろいろな意味で衝撃的なニュース プログレッシブメタルの創始者といってもいいQueensrycheの新作は なんと、ロック史上に燦然と輝く名作 OperationMindCrimeの続編 OperationMindCrime〓だそうだ。 現在制作中であり、来年初めころにリリース予…

難波田龍起 + 難波田史男

難波田龍起展、追加情報。 特別展示で次男の難波田史男展も同時開催。 難波田史男氏の作品の奔放さとその陰に隠れている拘束感が とても感覚に響いてきて私自身はとても好きです。 いや、早く見に行きたい。

アジアのキュビスム in 東京国立近代美術館

8月6日より東京国立近代美術館(東西線:竹橋)にてアジアのキュビズムと題した展覧会が8月6日より開催されます。 主にヨーロッパで花開いたキュビズムがアジアの風土と社会状況の中でどのように解釈されてどのように展開されていったのかというところが非常…

PENDRAGON 新作

ポンプロック戦士の一つPendragonの新作"Believe" が8月の末頃にリリース予定。 ジャケットの雰囲気からしてそうなのであるが、前作までのおとぎ話系夢見心地な様子とは異なり、かなりシリアスな雰囲気が漂っている。どのような変化を遂げているのか非常に楽…

ローリー・アンダーソン 難波田龍起 in オペラシティ

サウンド系アートの代表的人物の一人 ロリー・アンダーソンの展覧会が東京 初台のオペラシティ内にあるNTTの展示施設ICC(先述のTheSineWaveOrchestraの展示があったところ)にて開催中。 ロリー・アンダーセン氏は愛知県で開催中の万博でもパフォーマンスを…

『NOMI SONG』鑑賞記

New Wave 時代のロッカー主要人物の一人 クラウス ノミのドキュメンタリー映画「NOMI SONG」をみてきました。 近頃の音楽関連ドキュメンタリー「テルミン」 「MOOG」と似たような作りで、関係者の証言をベースに過去の映像を利用してそれらを編集した内容。 …

Adrian Blew CGTwithLevin 来日

King Crimson 本体の動きがいったいどうなっているのか、相変わらず不明なままですが、そのメンバーおよび一派が来日公演を行います。 フロントマン Adrian Blew とRobert Frippに見いだされたギタートリオ California Guiter Trio あと現時点では正式メンバ…

クロード・シモン氏 死去

ノーベル賞作家でヌーボーロマンを代表する作家の一人、クロード・シモン氏が死去した。 アラン・ロブ=グリエ と並び称されるヌーボーロマンの旗手。 残念ではあるが、時は流れるということか。 氏も戦争時には捕虜になるなどの経験を経ており、レジスタンス…

オリエントスターレトロフューチャー

日本の老舗時計メーカー ORIENT時計からの 新作時計、めちゃめちゃかっこいいです。 渋めの機械式時計のイメージが強く、 近年だと逆輸入時計が、ださかっこいいという印象で、 密かな人気だったと思うのですが、 今度発売されたOrient Star レトロフューチ…

NOMI SONG

フレディー・マーキュリーよりも伝説的なオペラチックロックボーカリスト クラウス・ノミの映画が6月25日より渋谷のシアター イメージフォーラムにて公開されます。それに併せて、オリジナルの2枚のアルバムも紙ジャケで再発。 グラムロックが好きだったり、…

Shadow Gallery "Room V" レビュー

アメリカ産メロディアスプログレメタルバンド Shadow Gallery の久々すぎる新作”Room V"。 かつての名作、”Tyrrany" の続編という扱いの作品。 続編という事もあってか、良くも悪くも Shadow Gallery 節全開という内容。メロディーラインやコーラスワークの…

Pink Floyd 再編

なんと、Pink Floydが、Roger Waters ,Dave Gilmour, Nick Mason ,Rick Wright の4人のメンバーで LIVE 8 でライブをすることがどうやら決定したようです。 おそるべし、もう決して訪れないと思われた瞬間が一時的なものであるとはいえ、復活です。法廷闘争…

ICC | Open nature | オープン・ネイチャー|情報としての自然が開くもの 鑑賞記

東京初台のオペラシティー内にあるICCにて、このたび開催されています”オープン・ネイチャー|情報としての自然が開くもの”と題された展示(7月3日まで)に行ってきました。 このICCは、毎度テクノロジーを利用した芸術を扱っているところで、NTTの文化施設…

Pain of Salvation "BE;LiveDVD" レビュー

スウェーデンのプログレメタルバンドPain of Salvation”BE;Live DVD & CD”入手しました。 はっきり言って、強烈です、様々な意味で。 まず、作品概略から。一応ライブアルバムですが、いわゆるライブアルバムとは趣が異なるもので、”BE”の世界をより具体的…