アジアのキュビスム in 東京国立近代美術館

8月6日より東京国立近代美術館東西線:竹橋)にてアジアのキュビズムと題した展覧会が8月6日より開催されます。
主にヨーロッパで花開いたキュビズムがアジアの風土と社会状況の中でどのように解釈されてどのように展開されていったのかというところが非常に興味深いところ。
また、私自身の美術界に対して注目している動きが二つあって、一つはここでもよく紹介しているICCが取り上げている内容であり、もう一つは国際交流基金が取り上げる世界各国の文化交流とその紹介である。今回の展示はこの後者のほうが協賛の開催でもあり、そういった観点からも興味深い。

あとこの展覧会とは直接は関係しないのだが、東京都現代美術館の話。昨今のここの展示内容のさんざんさはあきれるばかり。まぁ、儲からないことをやって税金を無駄遣いするなというのはわかるが、正直、儲かるのであれば公共事業としてやる必要はなくて儲かりはしないけれども重要と思われる施策を行うのが公共事業だと思う。そのことをわすれて儲かることだけが目的になってしまうと、こn東京都現代美術館のような悲劇が生まれるわけだ。はっきり言って、ここはもう現代美術館ではないといってもいいのではないだろうか。私自身も、現代美術が多くの人々に認知される必要性を認識しているし、そのためには、ある程度の集客パンダは必要かもしれない。しかし、現状では、タレント議員にあふれかえる参議院のような惨状になってはいまいか?また本来の目的とはかけ離れてとにかく集客目標さえ達せすればいいというような本末転倒なことになってはいないだろうか。安易な集客行為は結果として自滅していく道を選ぶだけだ。その点、ICC国際交流基金、オペラシティアートギャラリーの活動は、かなりマイナーな動きではあるものの、しっかりと芯の通ったポリシーを感じる。東京都現代美術館には目を覚ましてほしい。まぁ、石原都政では無理なのかもしれないが。

リンク: アジアのキュビスム 東京国立近代美術館.