音楽

ノルウェーの美学 The Opium Cartel 新作も美しく

The Opium Cartel ノルウェーのバンドで、White Willowなどの人脈によるプロジェクトバンドに近い形態の The Opium Cartel。 久々の新作 Valor がリリースされたので聴いてみた。 美しく 北欧系の現代プログレらしく、憂いのある美しさが特徴的。 サウンド自…

さらなる進化 I am the manic whale

I am the manic whale イギリス産のメロディアスプログレなバンド I am the manic whale。 現代プログレの一つの潮流である、超メロディアスなサウンドを持ちながらも、構成力と演奏力で面白いサウンドを作るバンド。 そんな彼らの新作 Things Unseen を聴い…

John Holden による爽やかな Rise and Fall

John Holden John Holden は英国のマルチプレイヤー。2018年にすでにデビューアルバムを発売している。 今回は、彼の2枚めのアルバムに当たる Rise and Fall のご紹介。 多数のゲストミュージシャンを向けて作られた作品。 特にヴォーカリストは曲ごとに様々…

陽気な多国籍感 Minimum Vital の Air Caravan’

Minimum Vital フランスのバンド Minimum Vital。なんだかんだ言ってかなりのベテランになるバンドで、世代的にはポンプロックな世代と同時代からやっている。 エレクトリカな感じを持ちながら、シンフォニックでもあり多国籍感もありという不思議なテイスト…

Pendragon の Love Over Fear は兎に角優しい

Pendragon イギリスのバンド Pendragon。Marillion らと並び、プログレ第2世代 ポンプロックと呼ばれた世代を代表するバンド。 この時代のバンドは、軒並み当初のサウンド傾向から大きく変化を遂げ独自の世界を作り上げていて、例えば、上記のMarillionはそ…

Neal Morse Band による Great Adventour 本当にグレイト

Neal Morse Band 最早、元Spock's Beard の、と言わなくても、ソロでの活動が充実している Neal Morse。朋友 Mike Portnoy とともに、バンド形式で、Neal Morse Band と名乗り、このところ活動をしている。その最新ツアーのライブ映像作品 Great Adventour …

ハンガリーの SOLARIS 久々の会心作 Nostradamus 2.0

SOLARIS ハンガリーを代表するバンド SOLARIS。うねるようなシンセサイザーと切れ味の鋭いフルート、そして、そこに荒々しいロックテイストを加えながら構築された大作を作り上げるバンド。 長い活動の中で、近頃は散発的な活動である彼らですが、久々の作品…

話題のバンド Wilderun の Veil of Imagination を聞く

Wilderun Wilderun は US出身のバンド。これまでに3枚のアルバムをリリース。その3枚めに当たるアルバム Veil of Imagination を聞いてみた。 2019年のリリースの作品で、2019年ベストアルバム的なサイトにはかなりの頻度で登場していた作品がこれ。 という…

In Continuum の壮大で爽やかな Acceleration Theory

In Continuum In Continuum は、個人名義でもアルバムを発表している Dave Kerzner によるプロジェクトバンド。 ポップな風味を持ちながらも構築された大局も含む、聞きやすくてでも凝っているという 現代メロディアスプログレを展開するサウンド。 今回は、…

ノルウェーの賑やかなサウンド Moron Police

Moron PoliceMoron Police は、ノルウェーのバンド。ノルウェーというと、ジャジーなサウンドであったり、しょっと影の差すサウンドであったりというのが、なんとなくな印象だったのですが、このバンドは、とにかく明るいバンドです。そんな Moron Police の…

Barock Project のロックな新作 Seven Seas

Barock ProjectBarock Project は、イタリアのバンドで、クラシカルな楽曲である一方で、ポップなメロディーと抜群コーラスワークで、ネオプログレなバンドの中でも幅広いファンを持つバンド。 そんな彼らの新作といっても、もう随分時間がたってしまったけ…

熱いサウンド Baroness の今度の色は Gold&Grey

Baronessアメリカのバンド Baroness。メタル系のサウンドだけれども、プログレメタルとジャンルされることもある。ただ、ごりごりのテクニカルさを押し出すという感じではなくて、アートと行った方がいいんだと重う。 Gold&Greyで、デビュー以来アルバムタイ…

あまりにもアヴァンギャルドなおフランス Le Grand Sbam

Le Grand SbamLe Grand Sbam は、フランスのバンドで、こちらでも紹介している、POIL に二人の女性ボーカルと一人のヴィブラフォン奏者が加わった構成。 ネットをいろいろと調べていると、どうも、シアトリカルな小オーケストラな活動があって、この3人はそ…

再び Flower Kings は、やっぱり Flower Kings

Flower KingsSpock's Beard と共に、新時代のプログレを牽引してきたスウェーデンのバンド Flower Kings。このところは、表だった活動が途絶えていたかに思えていましたが、久々の新作が登場 Waiting For Miracles。早速聴いてみた。 ユートピアFlower Kings…

吹きすさぶ荒野のように Alcest Spiritual Instinct

AlcestAlcest はフランスのブラックメタルでポストなサウンドのバンド。このミクスチャーは、Rolo Tomassi にも近しいテイストでもある。 その2019年新作、Spiritual Instinct がリリースされていたので聴いていた。 ほの暗い音像サウンドトーンはダークに抑…

三度目のフライト Flying Colors

Flying ColorsMike Portnoy のいくつかの活動の一つ Flying Colors。そのほかのバンドメイトとして、Dave LaRue, Casey McPherson, Neal Morse, Steve Morse が在籍していて、つまり、スーパーバンドと呼ぶべきバンド。 その3枚目のアルバム、Third Degree …

Marillion の美しさ ALL ONE TONIGHT

Marillionイギリスの誇る孤高のバンド Marillion。アルバム FEAR をサポートするコンサートの中で行われた、Royal Albert Hall でのライブを収めた作品が、"ALL ONE TONIGHT - LIVE AT THE ROYAL ALBERT HALL"。 なんとなく、改めてみたら、やっぱり語らない…

遂に来た TOOL 新作は、言葉を失う

TOOLなんと表現していいのかわからない圧倒的な存在を示すバンド TOOL。 圧倒的なヘヴィでかつ複雑怪奇なサウンドによって、最早他の追随を許さぬ孤高の存在。長らくの新作が待たれていたが、遂に13年ぶりの新作 Fear Inoculum をリリース。 Fear InoculumCD…

アルゼンチンのストレンジポップ Catu KuÁ

Catu KuÁCatu KuÁ は、アルゼンチンのバンドで、Factor Burzaco のボーカリストによるバンド。ポップでアヴァンギャルドなサウンドが面白いバンドで、その新作 Que Vengan Los Pájaros を聴いてみた。 へんてこ簡単に言うと、へんてこポップサウンド。アンニ…

天使と悪魔 Rolo Tomassi の儚さと轟音

Rolo TomassiRolo Tomassi はイギリスのバンド。2005年にデビューしていて、すでに5枚のアルバムをリリースしている。Spence 兄妹を中心としたバンド。 その2018年作品を Time Will Die and Love Will Bury It を聴いてみた。 私は、このバンド知ったのは最…

Devin 様は相変わらずの楽しさです

Devin Twonsend圧倒的すぎる才能で、ボーカル力とギターテクを操りつつ、重厚なサウンドのプロデュース力でも知られる Devin Townsend。 その新作 EMPATH を聴いてみた・ にわとりいきなり、コケコッコーから始まるというサプライズからの導入。 そこからは…

邪悪な香りが響く PoiL で Sus

PoiLフランスのバンド PoiL。Rock In Opposition にも出演しているので、知っている人は知っているバンドだと思う。全面的に歪みまくったサウンドとフラットトーンでのボーカルスタイルから、邪悪感を強く感じさせる独創性の高いサウンドが特長。そんな彼ら…

ノルウェーの独自な世界 Panzerpappa

PanzerpappaPanzerpappa は、ノルウェーのバンド。ノルウェーからは、このところ、ジャズ含みの面白いバンドが、メジャーどころだと、Jaga Jazzist だとか、マイナーなところでも、Elephant9 だとかと、多く出てきている。そんな面白いサウンドを見せるもう…

ちょっと不思議な、GG風バンド Lost Crowns

Lost Crownsある領域では知られているミュージシャンによって結成されているらしい、英国のバンド。各メンバーの今までの経歴は、私はあまり知見が無くわからない。そんなバンド Lost Crowns のデビューアルバム Every Night Something Happens がリリースさ…

ロシアの馬鹿テク Lost World Band はキレてます

Lost World Bandロシア屈指のプログレバンド Lost World Band。フルートやバイオリンを含むバンド構成で、高速インストルメンタルをかますバンド。そんな彼らの新作 Spheres Aligned を聴いてみた。 なおこの作品は、Bandcampでも買えます。 安定の彼らは、…

激情的な、でも、ポスト=プログレな O.R.k

O.R.kどちらかというと、King Crimson の Pat Mastelotto と Porcupine Tree の Colin Edwin が参加しているということで、気になってしまったバンドで、彼ら以外には、ボーカルとして、Lorenzo Esposito Fornasari と Carmelo Pipitone が参加している、プ…

ヒットメーカー Trevor Horn によるオケ化

Trevor HornBuggles でのエレクトロポップで大ヒットの後に、プログレバンドの老舗 YES に合流し、ポップヒット Owner of a lonely heart を産み出した人物。その後、数々のヒット曲に絡んでいて、ヒットメーカープロデューサーとして名高い人物。そんな、Tr…

やっぱり味が深い Carptree の新作 Subimago

Carptreeスウェーデンのプログレバンド Carptree。独特な味わいを持ったシンフォニックロックを展開するバンドで、テクニカル系ではなくて、雰囲気を作り上げて、強い印象を残すサウンドを展開している。その最新作、Subimago がリリースされたので聴いてみ…

Coheed and Cambria やっぱりエモくて心地よい

Coheed and Cambria壮大な宇宙的オデッセイを描き上げている Coheed and Cambria。もはや、その物語がどのように展開して行っているのかは、ついて行くことが出来ていないものの、その物語とは関係なく、そのサウンドは十分に楽しめるそれ。The Unheavenly C…

飛躍的な進化を果たした Gösta Berlings Saga

Gösta Berlings Sagaスウェーデンのバンド Gösta Berlings Saga。その暗鬱とした世界とヘヴィネスが、北欧暗鬱系サウンド Ankdoten なども想起させ、印象深い作品を残してきた。そんな彼らの新作 Et Ex では、ただでさえもただ者ではなかった彼らのサウンド…