ノルウェーの賑やかなサウンド Moron Police

Moron Police

Moron Police は、ノルウェーのバンド。ノルウェーというと、ジャジーなサウンドであったり、しょっと影の差すサウンドであったりというのが、なんとなくな印象だったのですが、このバンドは、とにかく明るいバンドです。そんな Moron Police の3枚目に当たる作品 A Boat on the Sea を聴いてみた。

キャッチー

私がこのバンドの作品を聴くのはこの作品が初めて。サウンド的には、かなりキャッチーなメロディーを使いながら、一方で、転調させたり、フックのある拍子のずらしを使ったりして、プログレ好きの心をしっかりと掴む要素を入れている。Moon Safari 系なメロディアスプログレだけれど、テイストは、Moon Safari とは少し違って、太めの声質のボーカルが力強く楽曲を引っ張る感じで、突き抜けるさわやかさとまではいかず、クセが残っている感じが味になっている。ちょっと Coheed and Cambria 的なエモさもある。

統一感のある

コンセプトアルバムって言うことは無いのだろうけれどもサウンド全体には、つながりを感じさせるまとめあるアルバムになっている。だけれども一本調子というわけではなくて、世界感がしっかりと構築されながらも、少しずつ変化をつけて、全体を楽しい構成で仕上げている。
そんなこともあって、短い曲での構成なのだけれども、そうは感じさせない、大きな楽曲におけるサウンドの変化というようにも感じる作品。