Tom Brislin の噂に違わぬポップな楽しさの詰まったアルバム
Tom Brislin
Tom Brislin は、かつて YES でキーボーディストとしてライブツアーに参加したこともある、アメリカのキーボディスト。その Tom Brislin によるアルバム、Hurry Up & Smell the Roses がリリースされて、なかなかいい作品だとの噂が高いので、入手してみた。メロディアスプログレ
Moon Safari あたりが、扉を開いたメロディアスプログレの流れだけれども、この Tom Brislin によるアルバムも、その系統に入りそうなタイプのアルバム。演奏や楽曲の複雑さを持つものの、それを前面に出すと言うよりも、むしろ、シンプルさを装ってメロディアスで美しいサビをもつポップソングを前面に押し出すスタイル。だけれども、楽曲構成に隠された複雑さがあるが故に、単調ではない面白さが含まれるそんなスタイル。柔らか
耳あたりが非常に柔らかくて、すっと楽曲の中に入り込んでいける。また、オーケストレーションの施された楽曲もあり、壮大さも持つ。演奏は、一部 Annie Haslam などのゲストを迎えているものの、基本的には、一人で全ての楽曲を演奏するというスタイル。だけれども、キーボーディストが基本にあるが故か、シンプルなエレピによるメロディーラインが印象的に感じる楽曲が多い。
逆に、バンド演奏ではないので、なんというかアンサンブルの妙のようなものを感じるのは難しくて、無機質な印象が残るところもある。
お勧め
というような感じなので、とっても聴きやすいサウンド。Moon Safari が好きな人には、特にお勧めできますし、ベテランどころでは、Flower Kings とか、彼も参加したことのある YES が好きなファンにも、訴える作品ではないかと思います。関連リンク：
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