ワタリウム美術館で、ジョン・ルーリー ドローイング



ワタリウム美術館

さて、新鮮な現代美術をしばしば紹介してくれる美術館の一つワタリウム美術館にて、現在、ジョン・ルーリーというアーティストのドローイング展を開催しているので、行ってみた。2010年5月16日まで。


ジム・ジャームッシュ

時に、複数の趣味を持っていると、それらが、意外なところで遭遇することがあるのだけれども、今回もその一例。この人物、ジョン・ルーリーは、私の好きな映画監督の一人ジム・ジャームッシュ監督のストレンジャー・ザン・パラダイスなどに俳優として活動していた人物。
で、この人、一筋縄でいかない人物で、その俳優業だけではなくて、ジャズ・バンドとしても活動していたりと、なかなかの人物。で、そのもう一つの側面が、今回展示を行っている画家業。


ロックペインティング?

ワタリウム美術館の2階から4階までのフロアーを使ってドローイングというのか、ペインティングというのか、の展示で、小型の作品が壁面にずらりと展示されている。
その作風は、ポップアートというのか、ロックしているペインティングというのか、そんな雰囲気。平面的な画面に力強く殴り書いたようでもあり、ひっかいたような跡をつけたりなど。抽象画というようなものではなくて、風景や人物などを描いているのだけれども、それがとても単純化されたフォルムにおとしこまれて、形態よりも色彩のイメージがより強く出てくるような作品。さらに言えば、ほぼ全ての作品に言葉が添えられているので、一コマの漫画であるような印象もした。


独特な味わい

そこには強い主張もなければ、批判性があるわけでもないと感じられて、それよりも、思ったことを、感じたことをそのまま、ジョークを交えて絵という形態に仕上げたという印象。ただ、これが独特な味わいで、何とも言えない楽しさというのか、面白さというのかを感じさせてくれる。そのあたりも、彼がミュージシャンでもあるという事なのかもしれないけれども、ロック的というか音楽的。
ただ、やはりそれらの作品に何かが感じられるのは、そのダイレクトに感情を作品とした結果であって、その感情の内側には様々な思想があって、それが作品ににじみ出していて、そして、鑑賞者に伝わってくるのだと思う。


販売

で、一部の作品は、そのコピーが限定販売されていて、結構欲しいかもと思ったぐらい、ちょっと部屋に飾っておくにもとてもいい感じの作品。まぁ、リッチマンだったら迷わず買っていたところなのだけれども、そうでもないので、断念したのですが。


軽快に

というところなので、比較的軽快に楽しめる作品という感じなので、渋谷・青山あたりに行ったときには、少しよってみてはいかがでしょうか。




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