ベルギー チェンバーロックの雄 Univers Zero の新作
Univers Zero
さて、今回紹介する Univers Zero は、Daniel DENIS を中心としたベルギーのチェンバーロックバンド。1974年頃から活動しており、Henry Cow 等と共に、ROCK IN OPPOSITION の活動も行っていた。で、そのあたりの活動には詳しくはないのだけれども、1980年代中旬ぐらいで一度活動が停止。しかし、1990年代後半に活動を再開して、その後は、比較的順調に活動を続けている。
で、今回紹介するのは、2010年の新作、Clivages。
元々、メンバーチェンジの多いバンドで、私は、ほとんどメンバーの変遷を理解していないけれども、この作品では7人が正式メンバーとして参加。その他に、ゲストを含めての作品。
チェンバーロック
少し前に紹介した Present や、あとは Art Zoid 等と共に、チェンバーロックの代表格として扱われる Univers Zero ですが、この作品でも、また、これこてこてのチェンバーロックです、当たり前ですが。メンバーに管楽器系の担当が二人いて、バイオリンが一人に、ドラム、キーボード、ベース、ギターという具合のバンド構成。ロックというか
というか、もう、曲によっては、チェンバーロックというか、チェンバーオーケストラですって感じもします。全体的には、重いトーンを持った重厚なサウンドがベースのイメージであって、それが、複雑に細かい音を並べていくアンサンブルな曲もあれば、スローに響き渡るような曲もあればというところ。特に、スローに響き渡る曲では、アンサンブルというよりは、じっくりと音を鳴らしながら、響き合わせているという印象が強くて、ロック的なダイナミズムとは、全く対極にあるようなサウンド。一方で、あえて響き合わせないというのか、まったく異なる印象のサウンドを各楽器がそれぞれに展開しているという曲もあり。ただ、いずれの曲調にも共通してトーンはダーク。独特
というところで、独特すぎるサウンドで、ある種の緊張感のあるサウンドでもあるのだけれども、緊迫した印象という感じではなくて、変な表現をすれば、ホラー映画のBGM的なイメージの緊張感のあるサウンド。なんか、耳慣れない音なので、入り込めない場合もありますが、入り込んでしまうと、どっぷりと浸かってしまいます。超変形サウンドに興味がある方には、これほどお薦めサウンドはありませんというところです。
関連リンク:
Univers Zero - The official homepageCUNEIFORM RECORDS
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