2009年の美術印象を自分のブログから振り返る
美術
さて、2009年を振り返るのも、これが最後ということで、美術関連。今年は、どの程度美術の展覧会にいったのかは、今ひとつ覚えていないけれども、月2展示くらいは行っている気がするので、20程度ではないかと思われる。
2009年は
2009年はと振り返ろうとするのだけれども、正直言って、圧倒的な印象に残っている展示が見つからなくて、正にこれだったという展示はなかった。あと、美術全体的な傾向にしても、メディアアート系にせよ、インスタレーションにせよ、どこか行き詰まり感があるというのか、変に手が込みすぎる状態になりすぎて製作者側と鑑賞者側との距離感が、元々現代美術はその距離感が離れているものではあるのだろうけれども、かなり開いてしまった状態になってしまっているという状況になりつつあるのではという気もした。一方で、変に近寄ろうとしすぎてそれはそれで何も訴えない作品に成り下がってしまったりと、なかなか困難な一年だったような気がするのは、それは、単に私が現代美術に随分と耐性が出来てきてしまっているというだけなのだろうか。
回顧展的なものから
まずは、回顧展的なものというのか、過去の作家の作品を再度集め再検証するようなタイプの展示でいうと、ミロ展なんかは大々的に開催されて、かつ新たな視点でまとめられた展示で、興味深い展示ではあった。それ以上に、個人的に興味深かったのは、川村記念美術館で開催されたマーク・ロスコ展(記事:川村記念美術館にて マーク・ロスコ に囲まれる - Rogi073.Diary)。通称シーグラム壁画と呼ばれる作品を集めての展示で、なかなか貴重な展示でした。発売元 : 淡交社
発売日 : 2009-03 (大型本)
売上ランク : 127046 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 2,940 一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。配送予定日がわかり次第Eメールにてお知らせします。商品の代金は発送時に請求いたします。
日本の現代作家から
日本の現代作家の展示でいうと、 私の好きな芸術家でもあるやなぎみわさんの展示が良かった(記事:油断していたら終わりそうになっていた やなぎみわ展 を慌てて見に行く - Rogi073.Diary)。やなぎみわさんは、ヴェネチア・ビエンナーレ2009の出展作家でもあったので、その凱旋展示でもある、大阪の国立国際美術館で開催されていた展示も見ることができた(こちらは記事にするのを忘れていました)ので、個人的には、かなりの満足でした。海外の現代作家から
海外の現代作家の展示でいうと、六本木森美術館で開催されていたアイ・ウェイウェイ展がとても印象的だった(記事:中国現代美術家アイ・ウェイウェイ展を六本木森美術館にて - Rogi073.Diary)。良くも悪くも中国台頭の時代に今あって、その中国を見つめる一人の現代美術家の作品は、その中国を批判するようでもあり、しかし、ただ否定するのではないその視点が印象に残った。また、この展示では、写真撮影を認めていて、CCライセンスでの公開が認められていたというのも特記すべき事だと思う。
発売元 : 淡交社
発売日 : 2009-08-28 (ハードカバー)
売上ランク : 343226 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 2,800 在庫あり。
評価平均 : /1人
作品集であり、解説書でもある