ロシアのプログレバンド Lost World Band の新作
ロシア
ロシアは、貴重なサウンドを奏でるバンドが多い地域ですが、そんなロシア出身のバンド Lost World Band の三枚目に当たるアルバム、Sound Source が2009年にはリリースされていたので、聴いてみた。Lost World
私の記憶によれば、前作までは、Lost World と名乗っていて、後ろにBand はくっついていなかったと思うのだけれども、何らかの事情で、Band がつくようになったみたい。で、このバンドは、私は前作の Awakening of the Elements で初めて聴いて、超衝撃を受けたバンド。バイオリンやフルート、ピアノなどのクラシカルな楽器を使うロックバンドで、しかも、それらの楽器の出す音が超攻撃的で、楽器的にはシンフォニック系バンドを想起しそうだけれども、むしろ、超攻撃型のロックサウンドを展開。
Sound Source
で、その3枚目。前作の強烈な印象で、ざくざくとしたバイオリンのかきむしるような鋭いサウンドがこのバンドの代名詞だと認識していたのだけれども、今作では、もうちょっと落ち着いたというのか、曲としての完成度を感じさせる音へと進化している。前作のような荒削りすぎるサウンドの印象からすると、ちょっと肩すかしにあった感じもする。最初聴いたときは、Lost World と Lost World Band は実は別のバンドだったのではと思ったくらい。特に印象的なのは、バイオリンでだけではなくて、フルートによるサウンド展開の場面が増えてきているというところ。また、サウンドもスピードのある攻撃的なものは減って、落ち着いた聴かせるサウンドが中心になってきている。とても、バランスを感じる作品。後半
しかし、早合点はいけないというのか、アルバムは最後まで聴くべしというのか、後半になると少しずつスピードを増した曲が登場し始める。そして、13曲目 "Trapped"。これこそまさに彼らに求めていたサウンドですという楽曲が登場。かきむしるようなバイオリン早弾きによる攻撃的サウンド。
完成度
と、そんな荒くれた演奏に満足してから、再度このアルバムを振り返ってみると、そのアルバムの完成度の高さを実感することが出来る。バイオリンとフルート、キーボードにギターという楽器をうまく組み合わせながら、心地よいサウンドを作りあげつつ、緩急の中で時に攻撃にまで展開しながら、しかし、再びつややかな音でクールダウンと。
じっくり聞くほどに様さがしみ出してくるとそんなアルバムです。
いやー、しかし、このバンドも生で見てみたいバンドです、絶対無理だとは思うけど。
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