我が家になんちゃってホームシアターを導入しました



オーディオ

私個人の趣味ということで、音楽好きと機械好きと接続好きが見事に出会う交差点というところで、我が家にはそれなりのオーディオ環境を構築しているのですが、あくまで音楽専用マシンとして構築しているので、2chピュアオーディオ再生環境のみという状態でした。
映画好きではあるもの、映画の方は渋めな作品ばかりでサラウンドで鑑賞したいタイプでもないということもあって、DVDプレイヤーからして、他のオーディオ機器に比べて桁違いの安物を使っているほどオーディオとビジュアルの環境落差の激しい状態でした。


サラウンド

ところが、このところ、音楽専用ソースにおいても、5.1chにリミックスされた作品が登場するなど(King CrimsonGenesis のリマスターなど)ということもあり、そろそろ我が家にもサラウンド再生環境を作るかなと、2009年後半いろいろと画策していたわけです。


現状

ちなみに、現状は、その安物DVDプレイヤーから、デジタル接続でEsoteric SA-50につないでD/Aコンバートしているので、ピュアオーディオ環境とビジュアル系の音環境は統合されているという状態。


エソテリック Super Audio CD/CD Player SA-50
発売元 : エソテリック
(CE)
売上ランク : 131712 位 (AMAZON.co.jp)
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探索

で、どうやってサラウンド環境を構築するかで、最大の悩みは、この現状の2ch環境との共存。そもそも、スピーカー2台が既にテレビの脇の場所を大きく陣取っているので、もはや、5.1ch用のスピーカーを別で新たに設置する余裕はなし。というところで、最初に考えたのは、フロント一発サラウンドシステムを導入するということ。
となると、やはり真っ先に目につくのは、昨年テレビでも話題になったYAMAHA のYSPシリーズ。上位機種になると10万円を軽く超えていくものの、機能的な面での優位は大きくあって、さらに今後も見込めそうな充実度。基本的にはこの路線で行くかとほぼ決心仕掛けていたのですが・・・。


YAMAHA デジタル・サウンド・プロジェクター YSP-4100
発売元 : ヤマハ
発売日 : 2009-11-05 (エレクトロニクス)
売上ランク : 10626 位 (AMAZON.co.jp)
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しかし、どうも我が家はそれを設置するほどの場所の余裕もないというのか、この機器横幅が大型の液晶テレビを想定したサイズであるが故に、意外と長い。で、どうもこのタイプでは、どうにもならない設置の不便さを抱えることとなりそうで断念。


やっぱり共存

というところで、行き詰まりかけたのですが、ここで、起死回生のアイディアが浮かぶ。プリアウトを持っているAVアンプを使えば、そのプリアウトをピュアオーディオ側で使っているアンプに接続してしまえば、フロント2ch分はそのまま、ピュアオーディオのものを使えるではないかということを理解。
で、早速再探索してみたところ、低価格機種ではさすがに、プリアウトを持っているAVアンプは無かったものの、性能的にも、価格的にもちょうどいいバランスの機種として、YAMAHA AX-V765を発見。


ヤマハ AVアンプ AX-V765(B)ブラック  AX-V765B
発売元 : ヤマハ
発売日 : 2009-06-30 (エレクトロニクス)
売上ランク : 22012 位 (AMAZON.co.jp)
評価平均 : /1人
入門クラスで上々
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さらにこれだと、ヴァーチャルサラウンド機能があるので、当面は、2ch環境にサブウーファーを追加した、2.1chでなんちゃってサラウンドを楽しむことが出来て、かつ、将来的にはスピーカーを増やしていくという拡張性もあると、これはいいということで、これに決定。


サブウーファー

そこから、サブウーファーの探索。これも、今まではサブウーファーなんて眼中になかったために、なにがいいのかノーアイディア。ただ、検討時期が丁度年末であったこともあり、オーディオ・ビジュアル系の銘記賞が発表になる時期。これはもう、これを鵜呑みにしようということで、価格的にも適切なところで評価の高かった、FOSTEX CW200Aを選択。


Fostex アンプ内臓サブウーハーCW200A
発売元 : FOSTEX
(CE)
売上ランク : 4978 位 (AMAZON.co.jp)
評価平均 : /1人
価格対性能比は抜群
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さて接続

ということで、それらが我が家にやってきたわけです。
で、早速、オーディオラックのセッティング変更から始まって、うだうだといろいろとやりながら、かなりラックも手狭でそろそろ改造の必要があることも感じながら、とりあえず、機器の設置は完了。DVDプレイヤーと新AVアンプおよびテレビは、当然HDMIで接続して、フロント2ch分のプリアウトをオーディオアンプへと接続。サブウーファーはAVアンプのプリアウトから接続で、設置完了。あとは、AVアンプ側の設定をこちょこちょといじって、2.1chで音が出るように設定変更。で、ここで忘れていたのですが、DVDプレイヤー側の出力設定も変更しないとだめということで、今までは2ch出力だったものを、5.1出力へ変更でこれで完了です。


再生

さて、再生と、というと、これまた見事に音が出てきてくれるわけです(って、簡単に書きましたが、結構悩みながらの成果)。


比較

で、ここからが比較。比較するのにとてもいいソースが、というか、今回のこの機能拡張の動機でもある、King Crimson のサラウンドリマスター音源での再生比較。
比較は、
 ?通常の2chソースをピュアオーディオ環境で再生
 ?5.1chリミックスサウンドを2.1chなんちゃってサラウンド環境で再生
 ?5.1chリミックスサウンド2chデジタル出力してピュアオーディオ環境で再生
の三種類。
?はちょっとおまけで、比較したいのは、?と?。
機器のレベルの差が含まれるのかどうかはあるのだけれども、?の5.1ch再生のものでいうと、なんちゃって環境ということもあってか、そもそも映画ソースではなくて音楽ソースであることもあってか、特に強烈なサラウンド感はない。ただ、サブウーファー用にチャンネルがあることもあってか、低音の重心は随分と違って、その影響もあってか、全体が低音側にある印象。
逆に、?のピュアオーディオ再生のほうは、高音がよく響く再生状態になっているという、ここを狙って構築していたのだけれども、狙い通りのサウンドになっていることが確認できた。
また、?のほうは、これがサラウンドの音なのかもしれないのだけれども、ちょっとエフェクトがかっている感じを強く感じるというのか、なんか不自然な印象。こあたりは、機器のレベルのせいかもしれないし、なんちゃって環境のせいかもしれないし、単に慣れの問題かもしれない。となると、DVDプレイヤー側もよくしてみたいだとか、サラウンドスピーカーを追加してみたいだとか欲が出てきてしまうのが・・・。
ちなみに、?の再生方法でいうと、?に近い印象。D/Aコンバータ以降が同じ環境だからそっちの影響が強いということか。


In the Court of the Crimson King
発売元 : Dgm
発売日 : 2009-12-01 (6CD)
売上ランク : 69018 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 10,231 在庫あり。
評価平均 : /1人
1stアルバムの資料室 といった趣
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映画の方は

というところで、映画の方もやはりためしてみないとということで、映画もこのなんちゃってサラウンド環境で鑑賞してみた。
で、やはり映画ソースのほうがはなからサラウンド用ということもあってか、なんちゃって環境でもそこそこサラウンド感を感じることが出来る。アクション系をほとんど見ない私としては、これで十分というところか。


アドオン接続

というところで、とりあえず思いの外うまく環境整備が出来たと満足していたら、FOSTEX のサブウーファーの取説をよく見てみるとアドオン接続という接続の方法があること発見。
通常の接続では、AVアンプのサブウーファー用プリアウトをサブウーファーにつなぐのだけれども、これをせずに、フロントスピーカーのスピーカー端子部に、ケーブルを追加で接続してその先をサブウーファーの専用入力部に接続するというもの。
この方が、フロントスピーカーとより一体感のある音が出るらしい。ちなみに、AVアンプ側はサブウーファー用の音をフロントスピーカーに振り分ける設定にしておけばいい。
で、接続変更してみる。と、しかし、これなかなかうまく音が出てくれない。ボリュームを最大にすると出てくるのだけれども・・・。アドオン接続はマニュアル通りに、片方のスピーカーとのみで接続していたのだけれども、我が家では、バイワイヤリングで接続していているので、どうも、このせいでパワーが足りないみたい。で、マニュアルには書いていない方法だけれども、両方のチャンネルの低音側の端子の方からケーブルを伸ばして、両チャンネル分をサブウーファーへ入力(ちなみに、サブウーファー側は最初からちゃんと左右チャンネル分の入力部がある)。と、これが正解っぽく(結果論としての正解です。本当の正解かどうかは分かりません、私の見つけた限りのメーカー資料にはこの方法は書いてなかったので、間違った使用法である可能性もあります。)て、見事にいいレベルの低音が出てくる。気のせいかもしれないけれども、この方が確かに低音とのつながりがいい。ローパスフィルタを適当に調整すると、好みの音を作りあげることも出来る。


余波

しかし、これをやるとどうなるかというと、ピュアオーディオ再生の時にも、このサブウーファーが使えるという事になるという余波というか、思わぬ利点がある。で、早速ピュアオーディオ再生でもこのアドオン接続状態で再生。と、これが予想以上にいい。いままで、ピュアオーディオを2.1ch再生するのは邪道だと思っていたけれども、そうではありませんでした。低音がぶよぶよするだけだとか、無理に迫力を出したサウンドになるだけかと思いきや、適度な音量で低音を出すと、全体の音がとても引き締まって感じる。気のせいといわれると何とも反論は難しいけれども、確かに、サブウーファーをオフにすると、それほど低音が聞こえていないと感じる状態でも、突然すかすかな音に感じるのだから、不思議。ということで、深夜早朝以外は我が家では、ピュアオーディオ再生でもサブウーファーが欠かせなくなっています。


何事も変化

というところで、今回の教訓は何事も変化だと。時にうまくいかないし、うまくいっているものを変化させたくないという気持ちも存分にあるけれども、今回は、サラウンド環境を導入しようとしてみたら、ピュアオーディオ環境も良くなったという次第。これは、やはり変化は必須ということなのかもしれないと思ってみる。




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