ドイツのバカテクバンド、Panzerballett を聴いた



Panzerballett

ドイツのバンド、Panzerballett は、超絶ギタリスト、JAN ZEHRFELD が率いるメタリックなジャズロックバンド。その3rdアルバムにあたる、Hart Genossen von Abba Bis Zappa は2009年に発表された作品で、聴いてみた。


カバー

このアルバムは、そのタイトルにあるように、Abba や Passport、Rammstein および Frank Zappa のカバー曲を交えながら、オリジナルも収録した作品。


超絶

バンドは、ギター二人、サックス二人にベースとドラムが基本メンバー。そこに曲によってゲストが参加する形態。
このメンツによって奏でられるサウンドは、超絶と表現するしかないようなそれ。基本は、ジャズなのだけれども、そこに、メタリックなサウンドが混ざり込んでくる。変拍子だとかポリリズだとかは、もうちゃんと聞き取りきれないので、語ることが出来ないほどのそれ。
ちょっと凄すぎてひいてしまうというのか、凄すぎて凄さがわかりにくいというタイプ。楽しむことが出来るというよりも、圧倒されっぱなしで、油断するとすぐに訳が分からなくなる。


メタルな

で、やはり、このバンドのサウンドの最大の面白さは、メタル的要素がジャズに絡まっているというところ。ジャズ的な間合いを重視した空白を生かしながら音を的確に出していく展開を基本に持ちながら、突然に変貌して、音の充満したメタリックなリフとたたきまくりドラムに支配された混沌へと突き進み始める。かと思うと、その展開も急停止して、そのまま、また、落ち着きを見せるジャズサウンドへと戻っていくという、いや、勿論こんな展開の曲ばかりというわけではないのだけれども、いずれにせよアルバム全体的にある緩急の変化ぶりはスゴイ。
そう、演奏があまりにもうまいから出来るのだろうけれども、混沌としているのだけれども、ただの混沌でぐちゃぐちゃという状態ではないところが、このバンドの凄さだと思う。


カバー

ちなみに、カバー曲が含まれるのだけれども、残念ながら私自身が、オリジナルを知らないが故に、どの程度の変貌ぶりなのかは不明。
ちなみに、Zappa カバーについては、2パートに分かれたメドレー形式。


難解すぎる

ちょっと、数回聴いたぐらいでは、その全貌をつかみ取ることは困難なタイプのサウンド。印象的なフレーズも所々に挟まれたりするので、何度も聴いていると、徐々に曲が判別出来るようにはなってくるのだけれども、その印象的なフレーズも一瞬登場するのみで、また混沌へと突き進む。
これは、なんというのか、聴き込み甲斐のあるアルバム。まぁ、ちょっと難解すぎてなじみにくいのではありますが。


変態好きには

というところで、明快なサウンドを軸に据えたジャズロック系のサウンドなので、訳が分からないほどの変態サウンドが好きで、とはいってもただの混沌や轟音ではなくて、メロディは感じさせてくれるタイプが好みであれば、これは、かなり楽しめるそれだと思う。
聞き慣れてくると、結構はまります。




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Hart Genossen ABBA - Zappa
発売元 : Act
発売日 : 2009-08-24 (1CD)
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