ライブでももちろんテクニカルで破壊的なノルウェーの SHINING



Shining

今回紹介するのは、ノルウェーのほうの Shining。そのあまりにもの破壊的な演奏の一方で変拍子やリズムチェンズを含む複雑な楽曲を展開するスタイルは、様々なジャンルの概念を乗り越えて、破壊的すぎるジャズロックという新たな境地を切り開いてる(ライブの中では、Jazz-Metal という表現も出てくる)。
その真骨頂はやはりライブにあるのだろう。このバンドのライブを見ることが出来る可能性はかなり低い気がするとなると、楽しみはライブDVDということになる。
で、彼らの名作アルバム BlackJazz をフォローする作品としてのライブDVD その名も Live BlackJazz がリリースされたので、早速鑑賞してみた。





超絶

いきなりの叫び声から開幕すると超絶にハイテンションな演奏をベースにグロウルというのか叫び声としか言いようのないボーカルスタイルを載せたサウンドがあふれ出してくる。もうぶった曲げるしかない。演奏もボーカルもあらん限りの破壊力を持ったノイジーサウンドなのだけれども、しかし、一方で非常に整合が取れていて、破綻を完全に演じきっているのがすごい。


複雑怪奇

楽曲そのものも複雑怪奇きわまりないのだけれども、そこを前面に押し出すのではなくて、あくまで、前面に出ているのはその破壊力なので、激しく乗りまくれる。だけれども、しかし、じっくりと楽曲に耳を傾けてみると、ドラミングしかり、ギターワークしかり、キーボードワークしかりでテクニカルで緩急をしっかりと決める見事な演奏を見せつけている。


ノイズ

そして、ボーカルレスのインストパートに入ると、インプロバイゼーションとも思わせるノイズの塊をぶつけ合うような展開が、これまた強烈に破壊的で超絶に混沌。これは一体どこに行くんだって思うんだけれども、しっかりと楽曲に戻ってくる。凄い。


ライティング

さらに舞台としてかっこいいのはライティング。シンプルにライトを明滅させるライティングなのだけれども、これがフラッシュのような強烈な明滅が激しいリズムに合わせて投げつけられまくっているので、これがさらにライブの破棄的なイメージを強くしている。その光によって陰として映し出されるバンドメンバーがもうあまりにもかっこいい。


21世紀の

そして、お待ちかねは King Crimson の21世紀の精神異常者のカバー。本家をも驚くほどの破壊力を持った演奏。この破壊力なんだけどやっぱり演奏は乱れないんですよ。決めるところがしっかりと決まっている。これが彼らが Jazz という言葉を持ってくる所以なんだろうけれども、その確実な決めを決めながらも破壊していく演奏は、この21世紀の精神異常者の楽曲自体がもつ破壊力と相まって超絶なレベルに達している。


見事

ちょっと、あまりにもラウドすぎる演奏で、引く人は引いてしまうかもしれないけれども、この演奏力は本当に見事。そして、この破壊力は、そのあたりのメタルバンドやパンクバンドもしのぐほどだと、個人的には感じる。
いやー、もう、凄すぎるんですよ。私としては、今一押しのバンドです。
是非とも多くの人に見ていただきたいと思うライブDVDです。


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SHINING NOR // LIVE BLACKJAZZ OUT 11.11.11
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Live-Blackjazz
発売元 : Indie Recordings
発売日 : 2012-01-31 (3CD)
売上ランク : 37074 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 1,612 在庫あり。
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