国立新美術館のアニュアル展 アーティストファイル2009



アニュアル展

国立新美術館にて、毎年開催されるアニュアル展、アーティストファイル2009に行ってみた。


話題性

比較的、よく知られた作家の作品が集められているだけあって、話題性は十分。齋藤芽生宮永愛子石川直樹あたりは、いろいろなところで良く目にする。


羅列から抜け出せず

全体的な印象でまず感じるのは、羅列芸術であること。バリエーションを展開していく作品がいくつか見られて、そのバリエーションの持たせ方は、それぞれにそれぞれだし、シリーズ作品が結果として羅列的になるのはいたしかたないとは思うのだけれども、少なくとも、展示においては、ただ、バリエーションを展開したという印象のするやり方については、もう少し工夫が必要ではないかと感じた。


わずかに日本的で

で、これももうここ最近の傾向だけれども、日本的な物を現代的に展開した作風もいくつか見られて、この辺も、ここ最近の傾向を追いかけているという印象。人は、前に進もうとしても、どうしても、過去に引っ張り込まれる。特に成熟すればするほどに。ある意味では、現代の日本の状況を見るようだけれども、結局過去を見つめてみたけれど、それほどの物は無く、また目新しい物に向かうというスパイラルかなとも思う。


インパクトは

というところで、現代の美術を平凡に集めたという印象が、ある意味では、アニュアル展としては正しい態度といってもいいのかもしれないが、刺激は少なくて、新しい発見という楽しみは無かった。


もったいない

それにしても、齋藤芽生の作品って、昔少し見たときは好きだったのだけれども、あの世界がああいう形でまとまってしまっているのって、なんかかなり残念。もっと大きな展開に至ってくれれば面白そうなのに、なんか、そこに落ち着いてしまっているのかって感じでかなりもったいない気がした。


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