ピカソ展に行ってきました



同時開催

六本木は、国立新美術館サントリー美術館とで、同時開催中のピカソ展(〜2008年12月14日)に行ってみた。


乃木坂

同時開催だから、まぁ、両方とも行ってみようかと、特に、サントリー美術館は普段は和物の展示が多くて訪れる機会も少ないので、この機会に美術館自体も味わってみようと。ただ、二つとも行くと、それなりにお金と体力が必要です。
で、関係ないけれども、意外と電車でのアクセスだと乃木坂が便利だと言うことを発見してもみる、とくに国立新美術館は。


国立新美術館

展示
で、まずは、国立新美術館から。初期から、晩年に至るまでを網羅した感じの展示。かなり、ピカソの作品は今までも見たことがあると思っていたのだけれども、さすがに超多作のピカソ。今回の展示で、初めて見る物がほとんど、なので、かなりピカソを見ていると自信がある人でも十分に価値のある展示。さらに、全時代を網羅しているので、初期から、キュビズムな時代から、その後の自由奔放な絵画から、晩年まで、でまとめて一気に時代を辿り変化を辿る楽しさもあり。
すごさ
私の感覚からすると、やっぱり、キュビズム時代ぐらいまでは、(勿論完成度は存分に高いのだけれども)まだ、模索時代と捉えるべきだったのかなと、というのも、それ以降の自由自在なまさにピカソという作品になったときのその圧倒的な迫力と自由さのエネルギーは、すごいとかんじたからで、ちょっと、震えそうなほどの感動を感じた。あの自由に踊る曲線の楽しさは尋常ではない。何か、こう、ついに理屈と技術を超越したという、そういう突き抜け感が。
肖像
それから、さらに感動的なのは、ドラ・マールの肖像をはじめとする、女性像。あの、横顔のような正面から見た顔のようなあの描き方で表現された女性像なのだけれども、これの面白さも、生で見るとまたすばらしい。何がというとよくわからないのだけれども、しばらく見入ってしまう。
家族
そして、晩年。意外なのは、家族の絵。これはちょっと、また別の感情を煽るような作品で、とても感動的。こういった作品も、あまりイメージになかったので新鮮に感じもした。
立体
全体を通して、もう一つ意外だったことは、立体作品が多いということ。いろいろな物を組み合わせた作品から、彫刻まで、こんなにも立体作品があったんだって、これも新しい発見。


サントリー美術館

肖像
続いて、サントリー美術館。こちらも、全時代を網羅しているのだけれども、肖像を中心とした展示で、美術館のサイズのこともあって、こちらのほうがこぢんまりとした展示。
もうひとつ
個人的な感覚からすると、こちらの展示はちょっと地味かなって。それなりに面白いのだけれども、がつんとくるようなインパクトを感じる物はなかったかなって。
変化
どちらかというと、ある一点の作品を味わうと言うよりも、肖像画に対する取り組みというか表現方法がどんどんと変化していくというのを味わう楽しさがある。


まとめて

私の感覚からすると、どちらかだけ行くのなら、国立新美術館かなって思う。それから、私自身もちょっと思っていたのだけれども、いまさらピカソはもういいかなっていうようなかなり美術を見込んだ人でも、やっぱり行く価値があると思う。特に、国立新美術館の展示スペースって、最近できたこともあって、良くできていて、あの大空間のなかで、ピカソの作品に囲まれるというだけで、普段とはことなる特別な感覚を感じることが出来る。
って、ことであらためてピカソってすごい人だと思った一日だった。


ちなみに

ちなみに、私は平日に行ったので、それほど混み合ってはいませんでした。


関連リンク:
asahi.com : 朝日新聞社 - 「巨匠ピカソ」展
SEUNZE.com -> dzd12061 -> asahi.com : 朝日新聞社 - 「巨匠ピカソ」展 -> 詳細情報
dLINKbRING.Labo.dicmulsearch.パブロ・ピカソ
関連サーチ:
ピカソ(AMAZON.co.jp)
ピカソ(Google)
ピカソ(Technorati.jp)
ピカソ(flickr)
Powered BY AmazoRogi

もっと知りたいピカソ 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
発売元 : 東京美術
発売日 : 2006-01 (単行本)
売上ランク : 97935 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 1,680 通常24時間以内に発送
評価平均 : /1人
ピカソ初心者はこの本から。
Powered BY AmazoRogi Data as of 2008-11-08
See detail & latest visit AMAZON.co.jp