ロシア・アヴァンギャルド Bunkamura にて
ロシア
ロシア・アヴァンギャルドが関連書籍もかなり多く、この分類で語られることの多い芸術運動の一つである(芸術運動というかそのように時代も含めてひとくくりにされている)。そんなロシア・アヴァンギャルドな芸術作品を集めて、その内容をわかりやすく掘り下げた展示が、Bunkamura にて開催中の”青春のロシア・アヴァンギャルド シャガールからマレーヴィッチまで”で、行ってみた。ちなみに、2008年8月17日までなので、もすぐ終わりそう。
やはり面白い
ロシアという地域性とそれからこの時代性が実に絶妙であるが故に、とても個性的で面白い作品が並ぶ展示になっている。時代的には、ピカソなどと同時代的でもあって、キュビズムなど展開が始まる、さらに、それは抽象絵画への流れへと繋がっていく。ということで、今回のこの展示でも、フォービズム、キュビズムの影響を受け始めた作品から、若干シャガールを取り上げつつ、土着性というキーワードと主に、ロシアの土着性と宗教性が混ざった作品。さらに、素朴派のアンリ・ルソーと同じ流れにあると捉えることの出来るニコ・ピロスマニの作品。そして、マレーヴィッチを中心とした抽象絵画への展開。
ということで、ちょっと脇から絵画の変遷を眺めてみたという感じもあって、結構興味深いし、純粋に作品として面白い物が多い。多分、そこにある試行錯誤の感覚がアピールするのだと思う。
残念なのは
逆にかなり残念なのは、カンディンスキーの作品が、抽象画ではない小さな作品一つに留まっていたというところ。個人的には、最も好きな画家の一人であるカンディンスキーの作品がいくつか見ることが出来るのではと期待していただけに結構残念な気分。
Bunkamuraらしく
しかし、Bunkamura らしく、かなり解説も多くて、並び順や作品の選定もかなりわかりやすいものになっているので、コアな美術ファンではなくても、かなり楽しめる展示になっているし、かといって、テーマがロシア・アヴァンギャルドなだけに、美術好きにも十分にアピールする内容。なので、かなり幅広い層にお勧めできる展示になっていると思う。関連リンク:
BunkamuraSEUNZE.com -> dzd12061 -> Bunkamura -> 詳細情報
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