フィッシュリ&ヴァイス:事の次第 ゆずれない事 正しい方向



1.DVD
ペーター・フィッシュリとダヴィッド・ヴァイスというスイス出身のビデオアーティストによる作品がDVD化された。”事の次第”で一枚、”ゆずれない事”と”正しい方向”のセットで一枚の二枚。ばら売りと二枚セットのBOXがある。コストパフォーマンス的には圧倒的にBOXセット。


2.めざマシーン
”事の次第”のほうは、2006年にICCにての展示の中でも紹介されたもので、様々なデバイスを用いたいわばドミノ倒し。ただ、利用する動力がかなり面白くて、回転運動だとか、液体の粘性と流れ、炎、空気圧などなど。かなり意外な展開を見せるので目が釘付けになる。これが芸術作品なのかというと、これを真っ先に行って、そして、展示した事に全ての芸術性があるとしかいいようがないかもしれない。ただ、見ているとかなり面白い。ただし、ドミノ倒しの展開以外には何の演出もないので、作品そのものを眺めましょう問い感じです。


3.パンダとねずみ?
パンダとねずみの着ぐるみを来た二人。この二人が街中でいろいろと事件に遭遇するのが"ゆずれない事"で、自然の中で旅をするのが”正しい方向”。いずれの作品も、お互いに不信感を抱きながら、ともに行動したり、けんかしたりを繰り返す。お互いに、行動が理不尽で、とても愚かな感じ。そのあたりのやりとりが何とも滑稽で・・・。というところ。というか、最も滑稽なのは、パンダとねずみの着ぐるみというというところで、さらにこの着ぐるみの出来がかなり悪いところ。ねずみは、ねずみといわれないとわからないし、パンダも色合いからしてパンダなのだけれど、形態的にはいまいち。ただ、この辺のいまいち感もこの二人のやりとりを含めたナンセンス感を拡張しているところ。このナンセンス感がとても挑発的で面白い。


4.さまざまなものをモニターへ
こういった作品って、じっくりとみるよりも流しっぱなしにして、時々見るみたいなスタイルでの鑑賞が最適な気がする。で、そうなるといつも思うのが、さまざまなフォーマットの映像と音楽を管理して出力するものがあるといいなと。多分、もっともすぐに思いつくのは、ハードディスクでデータ管理して、それをモニタに出力なのだろうけれど、まだまだ、ディスクフォーマットのソフトが多いとなると、なかなか難しい。すべて、ハードディスクに入れるのも面倒だし、権利関係がややこしくなりそうだし。せめてDVDは、連続演奏マシンが欲しいところ。こういったハードウェアももっとオープンになって好き放題カスタマイズできると、もっと面白い家電が出来るような気がしてならない。


関連リンク:
Peter Fischli Online
David Weiss Online
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フィッシュリ&ヴァイス BOXセット
発売元 : アップリンク
発売日 : 2007-02-23 (2DVD)
売上ランク : 16369 位 (AMAZON.co.jp)
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