東京都現代美術館にて　まずは、大岩オスカール

夢見る世界

ブラジル生まれで、今はニューヨークで活動している画家、大岩オスカールの展示が、東京都現代美術館にて、開催中で、2008年7月6日まで。タイトルは、夢見る世界。

意外にも

実は、同時に開催中の”屋上庭園”の方がメインで見に行ったのだけれども、意外にもこの展示がとっても印象深かった。
大岩オスカール氏の作品は、他の展示でも何度か見たことがあって、その特異な世界観はそれなりに印象には残っていたのだけれども、まとめて見たのはこれが初めて。
で、これが何ともとってもいい印象。現代の作家なのだけれども、抽象度はそれほど高くなくて、理屈をこねるという感じでもない。さらに、クールな印象ではなくて、どちらかというと、こってりという印象もある。
かといって、単純な風景がとかではなくて、風景がデフォルメされたり、花であるとか光であるとかが重ねられたりしていてって、うまく表現できないのだけれどもなので、下につけているリンクから確認してください。
この感触が、ちょっと心地よくて、他の現代美術には感じることの出来ない、感情のねっとりした優しさと一方で、強い批判性も感じる。ただ、この後者の批判性のところは、絵をじっくり見ないと伝わってこないところがあるのだけれども。