植物を聴く サイレント・ダイアローグ ICC にて



昨日の続き

昨日のエントリーは、アーティストトークの方についてでしたが、本日は展覧会の方。東京初台のオペラシティーにあるICCにて開催中のサイレント・ダイアローグ展。2008年2月17日まで開催されている。


動植物

動植物の様々な活動をメディアアートを通してコミュニケートするという作品。植物の活動を電極で取り出して、音で再生するだとか、コンピュータで合成した鳥の鳴き声を自然界で再生して、鳥が反応した音をモニタすることをとおして、鳥の鳴き声に近い音をコンピュータ上で作り上げていこうとする作品だとか、そんな感じ。
その変換を通して、原始的なコミュニケーションについてだとか、活動し変化する事を表現しようとするといった事だと思う。


変換

様々な動植物活動が変換されるのだけれども、その最終形態として音であったり映像であったりすることになる。すつと、必然的に何かが、周波数の形に変換されるということになる。おそらく、何らかの状態変化を電圧としてモニタし、その電圧を周波数として出力することになる。恐らく状態変化を何処まで正確にモニタ出来ているのかという事が、技術的には重要なのだと思う。サンプリング周波数だとか、ノイズと信号をどう理解するのか、もしくは、それがノイズではない事をどのようにして理解するのか。どこかに、フィードバックで正確なモニタである事を判定しているのであれば、その判定自体が正確なのかどうか。ということも出てきそうなので、きっとアートの側面以上に科学の側面も強いのだろう。例えば、その変換過程でそのあたりの事をどのように処理しているのかも知りたいところ。それを知ると、自然と植物の活動も理解できるような気もする。


楽しみ方

楽しみ方としては、その出てくる出力をただそのまま味わうというやり方もあると思うけれど、どちらかというと、その変換過程についていろいろとぼーっと考えてみるというのがいいような気もする。副題として”見えないコミュニケーション”が掲げられているけれど、多分その見えないコミュニケーションを可視化することの意義を議論したいという事なのだと思う。


関連リンク:
ICC ONLINE
藤枝守 公式サイト|Mamoru Fujieda Official Site|
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安藤 孝浩
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