ICC アート&テクノロジーの過去と未来展

さて、2005年の初夏頃に閉鎖になるかと騒がれていたICCですが、
さて、その後この閉鎖の噂がどうなったのか不明のまま、
月日が過ぎてとりあえず現在はアート&テクノロジーの過去と未来と題された
展覧会が開催されています。
ただし、この次の予定は今のところネット上では入っていないので
これを最後に閉鎖なのか否か全く不明。
一応私企業の行為なので仕方ないのかもしれないのですが、
情報公開してほしい。情報が無ければ次になすべきことが見つからない。

それはさておき、今回の展示。タイトル通りと言うべきか、
具体のメンバーによる作品から、ここ最近の作品までと、
日本におけるメディアアートを総括したというような内容。
そういった意味では驚きに満ちた新しいテクノロジーの展示という感じではない。
ただし、やはり、いつも通りの体感系の展示ばかりなので、
こちらが予想出来ないことがいろいろと起こる仕掛けで、相変わらず楽しい。
気合いの入りまくった強いメッセージを込めた作品も当然必要だし、
そういうものを無性に求めたくなる感覚の時の自分自身もいるのだが、
この展覧会のように何となく面白いものがいろいろと集まっている
というのも結構良いですねという印象。
先述のシュテファン・バルケンホール展なんかもそうだったが、
軽さと落ち着きが伴った展示って純粋に心地よくて良い。
こういった落ち着きのあるものととんがった展示とをバランスよく配置して
今後もICCが閉鎖されることなく続いていくことを望みます。