シュテファン・バルケンホール 木の彫刻とレリーフ展 at 東京オペラシティ

何となくいろいろとあって。
さらには、様々な多忙におそわれて。
気づくと日々が過ぎ去って、そして、
とても冷たい風が部屋の中に忍び混み始めて。

日本におけるドイツ年このblogでは第3弾ということで、
東京オペラシティアートギャラリーで開催中の
シュテファン・バルケンホール展に行ってきました。
これまたなかなか良い展覧会です。
非常に穏やかな作品群で、その作風もさることながら、
さらに木の彫刻のその素材の雰囲気もあって、
ゆったりとした良さが漂っていました。
そういう意味では、この前に紹介した
シグマー・ポルケやドイツ写真の現代展とは方向性の違う展覧会です。
このあたりで多様な作品を紹介している日本におけるドイツ年の
選択はなかなかいいですね。
意外に面白かったのが平面の木に人の顔や風景を彫ったレリーフ
平面でありながら立体という感覚が結構面白い。
それから、複数の少しだけ姿勢の違う人間を縦に整列させた立体彫刻も
これまた面白くて、いろいろな角度で眺めていると不思議な感覚を覚える。
そのほかにも、いくつもの彫刻が展示空間の中途半端なところに並べられていて、
これが結構良い効果を発揮していて、その周りをうろうろしながら
表から裏からいろいろな角度で見ることが出来るという具合になっていて面白い。
全体的にとにかく面白いというか、ほのぼのとしたほっとした空間になっていて、
これもまた芸術の良い側面だなーと思わせる作品でした。