Phil Collins の息子 Simon Collins のバンドが思った以上にいい

Sound of Contact

元 Genesis で、その後、メージャーでも知られるボーカリストとして成功する一方で、ドラマーとしても、そのテクニックで魅了したミュージシャン Phil Collins。
その息子 Simon Collins も、父親譲りのミュージシャンであって、満を持して結成したバンドが、Sound of Contact。そのデビューアルバムDimensionaut をリリースしたので、聴いてみた。

トリオ

基本的には、Simon Collins, Dave Kerzner, Matt Dorsey のトリオ構成の様子。ただし、このアルバムにもゲストが参加していたり、ツアーにもサポートメンバーが参加するなどしている。
そして、やはり、父親譲りで、Simon Collins はボーカルとドラムを兼任している。ただい、ライブでは、サポートドラマーを入れてもいるようだ。

コンセプトアルバム

アルバムとしては、SF的な要素をもつコンセプトアルバムになっており、最後の曲は、20分近い組曲形式の楽曲になっているので、意識的にプログレな構成にしているといえるだろう。

ポップサウンド

何より、このバンドンのサウンドを聴いて感じるのは、そのタイトな演奏とそして、ポップで聴きやすい楽曲。ちょっとエッジ感はあって、メタルな要素を少しだけ含むが、Arena あたりのサウンドスタイルに似ているという印象。
ボーカルラインは、かなりメロディアスで、Closer to you なんかは、普通にポップヒットしても良さそうなサウンド。
このあたりは、かなり父親のサウンド傾向ににたところがあって、血は譲れないというところか（ちなみにヘアースタイルも？）。

予想以上

なんというか、**の息子みたいな見出しがつくと、どうしてもちょいと斜に構えてみてしまって、本当にそんなにいいアルバムなのかと、懐疑心が出てきてしまうのだけれども、このアルバムは、百聞は一見にしかず。
かなりいいアルバム。特に、昨今の21世紀型ポップなプログレサウンドを好む方には、これはかなり受けるそれだろう。
適度なバンドアンサンブルの挟み込みと、メロディアスで聴きやすいサビ。
これは、かなりお勧めできるアルバムです。