FreddeGredde は新たな甘美系プログレです

FreddeGredde

今回紹介するのは、スウェーデンの FreddeGredde のデビューアルバム、Thirteen Eight。FreddeGredde はマルチミュージシャン Fredrik Larsson によるプロジェクトで、ドラム以外は全てこの人が演奏している。
YouTube に Queen の一人多重コーラスカバーをアップしたりと、いろいろと面白い動画をアップしていてかなりの視聴を稼いでいる人物でもある。

甘い

そんな、FreddeGredde の作品ですが、とにかくメロディーが甘い。Moon Safari のメロメロメロディーがすさまじいインパクトを与えたばかりではあるのだけれども、それ級の甘く美しいメロディーラインで攻め込んでくるのがこのFreddeGredde。一方で、Moon Safari 同様、メロディーの良さに気をとられて気がつかないんだけど、随所に変拍子をかましてくるので、ただのポップロックではない面白さがある。また、細かくサウンド傾向を変化させていくので、聴いていて本当に楽しくなってきます。
また、最後の曲は15分にわたる曲であったりして、そういった大作指向も垣間見せたりしている。

とにかく

とにかく、全編メロディアス。ボーカルも甘い声色なのでなおさら。そして、リリカルなピアノなアコギをうまく絡ませながらも、一方で強い音によるアンサンブルだとか、Rick Wakeman ばりのキーボードサウンドをうならせたりもする。さらには、アコーディオンやリコーダー系の音色まで入ってくるので、この人どんだけ引き出し多いんだっていう驚きもあり。

甘美系プログレ

なんか、こういうメロディアスな甘美なプログレって新たなジャンルが花開きつつある感じですね、Moon Safari といい、この FreddeFredde といい。Spock's Beard なんかのポップ感とはまた違うポップ感で、むしろアイドル的サウンドとまで言いたくなるようなそれで、変に耳に残るところが、なんかちょっと笑えてきてしまうほど。