ドイツの Seven Steps to the Green Door 3rdはこれまた多彩です



Seven Steps to the Green Door

ドイツのネオプログレ系バンド Seven Steps to the Green Door。その3rdアルバムが The?Book がリリースされたので聴いてみた。


複数ボーカル

このバンドは、前作では女性1人を含む3人のボーカルを擁していたバンド。今作では、バンドメンバーとしてクレジットされているのは、そのうちの2人で、男女ツインボーカルになっている。ただし、かなり多くのゲストボーカルが参加していて、前回メンバーとしてクレジットされていたもう1人もゲストとしてクレジットされている。


スタイル

そのボーカル以外のメンバーは、特に変わった構成ではなく、良くある構成。そんなメンバー構成で奏でるサウンドは、ネオプログレというかプログレハードがベースにあるサウンドで、現代的なプログレサウンド。ゲストを含むボーカルをうまく配して物語を展開しながらも、バンドサウンドも派手さはないものの、インストパートも含めて堅実な良さを感じる演奏。


多彩

聴いていてい感じるのは、多彩さ。前作の記憶が薄れているのだけれども、前作でも音の幅の広さを感じた気がするが、今作では、さらにその傾向が広がっている。ベースはプログレハードなサウンドなんだけれども、グロウルも含むプログレメタルなサウンドを持ってきたり、女性ボーカルを生かしたリリカルな美しいサウンドを持ってきたりもする。
このあたりのボーカルスタイルと共に、サウンド傾向を展開させるというスタイルはかなり面白くて、曲毎に異なった印象的な雰囲気を感じ取ることが出来る。


コンセプト

ブックレットには、聴く前にまず、ブックレットに書かれてる内容を読めと書いてあるぐらいで、何らかのコンセプトを持たせた作品であるようだ。残念ながら、私はそれを無視して、まだ音の方しか聴いていないので、詳細の内容は不明。しかし、コンセプトを掲げてることだけはあると十分に思わせるサウンドの展開は持っていて、上記のボーカルの使い分けなども駆使して物語が展開していく様子がしっかりと描かれたサウンド


予想以上

正直言って、買うべきかどうか悩んでいた作品で、それほどのできばえではないだろうとあまり期待せずに購入した作品だったのだけれども、いい意味で完全に裏切られた。かなりの完成度を誇る作品で、プログレハードと簡単に表現してしまったけれども、そのほかにいくつかあるプログレハード系のバンドサウンドにはない上記のような面白い要素がふんだん煮詰まっている。また、演奏もしっかりしていて、サウンドそのものがとてもいい。
ということで、プログレハード系サウンドが好みの方にはおすすめできる作品です。


関連リンク:
Seven Steps To The Green Door - The?Book - PROGRESSIVE PROMOTION RECORDS
Seven Steps To The Green Door | ミュージック
ドイツの Seven Steps to the Green Door という長すぎるバンド名の2nd - Rogi073.Diary
関連サーチ:
Seven Steps To The Green Door(AMAZON.co.jp)
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