ベテランプレグレハード ARENA の久々の新作 The Seventh Degree Of Separation がなかなかいい



ARENA

ARENAは、もはやベテランと言っていいだろう英国のプログレバンド特に2000年前後に数々の名作を生み出したバンドで、Marillion や Pendragon などのポンプロックと呼ばれた時代のバンドメンバーなどで構成される。プログレ界では知られたメンバーにより構成されているので、スーパーバンドに近いイメージでもあるが、プロジェクトバンドと言うよりはパーマネントに活動することを意識しているバンド。





久々の

とはいうものの、2000年中盤あたりから活動があまりされなくなって、近年は私自身は、ARENA はすでに解散してしまったバンドなのかと思っていました。しかし、2011年突如として、 The Seventh Degree Of Separation とタイトルづけられたアルバムをリリース、ライブ活動も行っていることから再び活動が活気づいている模様。ということで、そのアルバム The Seventh Degree Of Separation を聴いてみた。


プログレハード

かつては、プログレハードとも言われたサウンドで、プログレハードの代表格バンドといってもいい ARENA。ドラマティックに展開するサウンド展開とそこにはさまるキャッチーなメロディーラインそして、John Mitchell による甘美なギターと Clive Noran による派手なキーボードが彼らのサウンドの特徴を形作っている。
そして、このアルバムではそのドラマティックなサウンドも健在で、新たに加わったボーカルも過去のボーカリストと同じ傾向をもつ力強いミドルトーンの声質を持つ。


名作を彷彿とさせる

このアルバムでは、まさにドラマティックで力強く、一方で時にフックを効かすリズム展開で面白さを付加するサウンドが見事に表現されている。
それは、かつての名作 "Visitor" や、"Immortal?" を彷彿とさせるそれで、正直言って期待をいい意味で大きく裏切るすばらしい出来映え。


ロディア

特に、メロディアスなサウンド展開の使い方と、怪しげな雰囲気のあるサウンドの使い分けが見事。全体は、おそらくコンセプトアルバムになっていて、扱っているテーマも重いもののように感じるのだけれども、それを演出するための、怪しげな雰囲気作りがしっかりと世界を作る一方で、所々に現れるメロディアスなサウンドが全体を色づけている。例えば、"Close Your Eyes" なんか口ずさめるほどのメロディー。


賞賛すべきベタ

ある意味では、そのメロディアスさなんかもベタと言えばベタだし、リズムラインやオーケストレーション、キーボードワーク、ギターのトーンなども、ベタと言えばベタ。意表を突かれるような要素はあんまりない。そうなのだけれども、このバンドのいいところは、あくまでコンセプトを演じきる表現力。なので、そういったベタなものを巧みに組み合わせて世界を描き、演じきっているあたりは、これはむしろ賞賛すべき。


絶賛

ということで、久々の作品でどうなることやらと思いきや、その不安は杞憂に過ぎなかったことを見事に証明してくれる快心の新作です。お勧め。


関連リンク:
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発売日 : 2011-12-05 (2CD)
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