若きノルウェーのプログレメタラー Aspera のさわやかなデビューアルバム
Aspera
Aspera はノルウェーのプログレメタルバンドで、最近結成されたばかりの超若者バンド。今回紹介するアルバムがデビューアルバムで、2010年にリリースされたRipples と題されたものなのだけれども、このアルバム収録時には、まだ10代で、現時点でも20歳の若者達による作品。メロディアス
一聴してすぐに、そのメロディアスなサウンドに虜になるようなそんなアルバム。雰囲気で言うと、Circus Maximus とか、Shadow Gallery 系の明瞭な音をベースに爽快にテクニカルに仕上げるというタイプのサウンド。Stratovarius とか、それ系のメタルバンド的な雰囲気とも似ている。のっけから
なんといっても、のっけから、SEによる情景描写の前にキーボードがゆったりと響き渡るという、如何にも始まるぞ的な雰囲気を存分ににじませる展開で、そこから、特徴的なキーボード音をベースにギターリフが導かれて、そして、スタート。ボーカルパートはあくまでメロディアスに、コーラスも絡めながら、ハリのあるサウンドを展開。しかし、そこだけで一辺倒に行くのではなく、一端重いリフの展開でフックを入れると、そこから、再度パワーアップでメロディアスなコーラスによるサビへと展開。メロディー、演奏、構成力の全てにおけるレベルの高さをこの最初の数分だけで理解させられてしまう。
爽快
その後は、もう、このメロディアス、かつ、スピード感の十分にあるテクニカルメタルな展開に圧倒されるのみ。しかも、テクニックだけではなくて、メロディアスなサウンドが、これまたとても爽快。このメロディアスサウンドの狭間をキーボードとギターが適度に主張し合うテクニカルサウンドで埋めていくのだから、これはもう、かっこいいと言うしかない。
キーボード
個人的には、とことん主張しているキーボードが特に注目。最近プログレメタル系のバンドは増えてはいるけれども、ギターが主体だったり、キーボードレスだったりして、キーボードが目立つプログレメタルって、実はそれほど多くないという印象なのだけれども、そんな中、このサウンドはとても貴重。前面に出てくる部分だけではなくて、バックにまわってのオーケストレーションなどにも、センスを感じる。絶賛
というところで、これは、絶賛な出来です。変態性はほとんど出さずに、テクニカルさをさらりとこなすという程度なので、プログレメタル系ファンだけではなくて、メタル系のファンにも十分にアピールするサウンドだと思う。
バラッドでのリリカルなキーボードと扇情的なギターにあえてベタな感じのするサビメロを持ってきながらの美しいコーラスワークが絡む展開は、涙もの。
ホントいいです。
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