2012年を自分のブログから振り返る-映画編



2012年

気づけば、もう年末。ということで、毎年恒例にしている1年間を自分のブログから振り返るシリーズの始まりです。
今年は、映画から振り返ります。


映画

今年見た映画は、ミニシアター系では12本ということで、なんだか、徐々に見る映画が減ってきています。個人的な事情で、なかなか見に行く時間を取れなかったというのもあるのですが、それ以上に、今年も、ミニシアターは復調の兆しが無いどころか、さらに状況が悪化。
今年もまた多くのミニシアターが営業をやめてしまいました。また、既存の映画館にしても、洋画系にはもう集客力であきらめを感じているのか、邦画などを中心に変えてしまって、上映される虚位海深い映画も少なくなってしまいました。


ベスト

そんな中からですが、ベスト作品といえるのは、巨匠アキ・カウリスマキ監督による「ル・アーブルの靴磨き」(ブログはこちら)。


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カウリスマキ監督らしい素朴な描写が素朴な人々の生活を見事に描き出していました。また、今までの作品以上に優しさを感じる作品で、多くの人にとっても見やすい作品であったと思います。


次点

次点と言えるのは、こちらも巨匠の作品で、ペドロ・アルモドバル監督による「私が、生きる肌」(ブログはこちら)。


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ちょっと狂気的な要素も含む愛の物語は、絡み合った糸が見事に編み込まれていて、推理小説的な面白さもある物語。
その描写の衝撃性や残酷さも含めて刺激的な映画でした。


リヴァイバル

新作がなかなか公開されない状況であるなか、過去の名作が多く上映されるという状況は今年も変わらず。そんな中から印象に残った作品は、ロベール・ブレッソン監督による「白夜」(ブログはこちら)。
シンプルな構成の映画でありながら、男女の冷暗に対する感情の違いを見事に映像にした作品でした。


どうなるのか

ということで、なんとか上映される作品も、巨匠の作品が中心であったと言うこともあり、新たな発見といえるような監督は少なかったかな。映画館的には、イメージフォーラムが孤軍奮闘という感じで、他の映画館はどこも厳しい状況に耐えかねているという印象も強かった。
また、上映される映画のなかでも、しっとりとした刺激は少ないけど、いい映画はほととんど上映されなくなって、刺激的な表現をする映画が上映される映画の傾向だったというところもあった。
果たして2013年はどうなるのだろうか。あまり希望は見えないもののいい映画に出会えることを期待している。