楽しくて、美しくて、少し切ない「グランド・ブダペスト・ホテル」
ウェス・アンダーソン監督
独特なコミカルさと美しい映像がいつも楽しめるウェス・アンダーソン監督の最新作、「グランド・ブダペスト・ホテル」を見てきました。ある作家がある人から
ある少女が読んだ作品の作家の銅像から映画が始める。そこから、時代が階段を下りるようにさかのぼっていく。その作家の生前の様子へと、そして、さrない、それはその作家がある人物から聞いた話を作品にしたと言うことで、その人物の時代へとさらにさかのぼる。その舞台が、「グランド・ブダペスト・ホテル」。
謎と追いかけっこ
「グランド・ブダペスト・ホテル」のボーイをやっていたその人物は、そのホテルをしきる支配人のもとで働く始めることになったのだが、すぐに、あるお金持ちの婦人の死去とその人物の財産の奪い合いという事件の中に巻き込まれていく。そこから
そこから、その一家と支配人との追いかけっこが始まる。物語は、ただ、それだけといえば、それだけの物語。しかし、これがとても美しくて、とても、コミカルな映像によって表現されて非常に楽しいものになるのが、この監督のすばらしさ。美しさ
映像は、きわめて美しい。シンメトリカルな構図が多様されるとともに、その色彩の淡さが全体をおとぎ話のように彩る。そして、時に、アニメーションのような映像をも活用しながら、絵画のような美しい画面によって、その映像だけでも楽しめる。コミカル
そして、ウィレム・デフォーがコミカルな悪役を演じるなかの、追いかけっこは、若干のスリルと圧倒的な楽しさに包まれている。彼のみならず各出演者の表情は非常に面白くて、字幕を追っているとつい画面の端々まで気を回すことが出来なくなるけれども、中心にいる登場人物以外にも画面の端にいる登場人物の表情なんかも見逃さないようにしたほうがいいだろう。切なさ
そして、ちょっとした人間の温かさがこの監督の魅力で、この映画では、ボーイと支配人との人間関係および、ボーイとケーキ工場の女性とのちょっとした恋物語。大きな何かはないけれども、小さな心のよりどころを忘れないやさしさが心に残る作品でもある。面白い
ということで、かなり面白くて、美しくて、そして、ほっこりする映画です。お勧め。
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