OSIの新作 Fire Make Thunder 味深くエレクトロで激しく
OSI
Jim Matheos と Kevin Moore というプログレメタル畑の二人によるプロジェクトバンド、OSI。当初は、Mike Portnoy もドラムで参加していた。意外と、着実にアルバムをリリースし続けており、その2012年新作 Fire Make Thunder がリリースされたので早速聴いてみた。ちなみに、今回のドラムは、Porcupine Tree などで活躍する Gavin Harrison。
エレクトロメタル
このバンドのサウンドは、結構面白くて、エレクトロな要素を持たせた、無機質なリズムパターンを内包しながらも、メタル的なリフを使ったり、激しいドラミングを入れ込んだりしてきて、独特な世界を作り上げている。そして、さらに世界に深みを与えているのが、Kevin Moore の味わいある歌唱。強く声を出すのではなくて、柔らかい声色で歌うので、これが琴線に触れる。特に、例えば、3曲目の Indian Curse のようなところどころに挟み込まれるスローバラッドでの破壊力は抜群。心地よく浸れるような印象もある。
もはや熟達
もちろん、このメンツなので、今更演奏テクニック的なことは言及するようなところはなく、もう安定の出来。というか、テクニック云々というレベルではなくて、ここに作り出している音世界のその完璧さというのか、彼らの独自の境地を完全に構築しているというそのレベルの高さがすばらしい。唯一無二の世界でありながらも、しかし、決して難解なのではなくて、むしろ聴きやすくアルバム全体を通して楽しむことが出来る。
どういった
これを、どういったジャンルと言っていいのか難しく、どのようなリスナーにより訴えるのかもわからないのだけれども、Porcupine Tree を好むような人には、お勧めできる。Kscope 系の新しいプログレサウンドに近い世界ともいえると思う。お勧めです。
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