フランスの扇情的でエレクトなプログレバンド LAZULI

フランク

今回紹介するのは、フランスの LAZULI というバンドの作品。このバンドは、1998年に結成されたバンド。今回紹介する 2011年の新作である 4603 battements が彼らにとっては、4枚目に当たるアルバムになる。
ちなみに、このアルバムタイトルの意味および歌詞は、フランス語なので、全くもって不明です。

LEODE

このバンドは、現在は5人編成のバンド。ベーシックには一般的なバンド構成なのだけれども、ちょっと変わっているのは、LEODE と呼ぶ楽器を演奏する Claude Leonetti がいること。この楽器は、この人自身が構想して作った楽器らしく、ギター的な弦楽器でありながら、シンセサイザー的なサウンドを構築するものということ。
この楽器の持つ独特の雰囲気に加えて、フランス語によるボーカルがとても味わい深く独特な扇情的でもあり、暗さも感じさせながらも、味わいを感じさせる世界を作り上げている。

サウンド

サウンドの傾向は、エレクトロな要素と、テクニカルというところではなく雰囲気作りという面でのプログレ的な雰囲気がまぜこぜになったサウンド。
この雰囲気がとても良くて、特にフランス語がサウンドとうまくあっていて、とにかく味わいが深い。どこか扇情的なところも感じさせながらも、叙情的でもあり、攻撃的でもある。暗さと暖かさが混在したサウンドは、まったりと嵌り込むにはちょうどいい。