ちょっとした心地よいコメディー ミックマックを見た



監督

現在、恵比寿のガーデンシネマなどで上映中の映画「ミックマック」を見てきた。この映画、「アメリ」などで有名なジャン=ピエール・ジュネ監督による映画。
映画としては、シリアスなものではなくて、全体的にコミカルな描写に包まれるコメディー映画。気軽に楽しめるタイプの映画です。





悲劇

この映画の主人公。子供時代に、父親が地雷処理作業の時にその地雷が爆発して亡くなってしまい、さらに、成人して仕事をしているときに、事件の流れ弾が頭に当たって、命に別状はなかったものの、その弾丸が頭の中に残ったままになってしまう。そしてさらに、その事故ので入院している間に職を失ってしまい、ホームレスとなるという悲劇の主人公。


はみ出しもの

そんなところでしょうがなく道ばたで大道芸をして小銭を稼いでいるところで、ギロチンで死に損なって恩赦になった男と遭遇する。そこから、物語が動き始める。その男は、そのほかいろいろな特技を持っているけれども、社会からははみ出してしまった人々とともに、ゴミ山の中に作られた屋敷に暮らしている。彼も、そこに向かい入れられる。


復讐

ある日、彼は、父親を殺した地雷を作った会社と自分の脳の中に入っている弾丸の製造会社を見つけて、復讐することを思いつく。
その復讐には、ちょうどそのいろいろな特技を持つ新しい仲間たちの力が役に立つ。みんなの力で、この二つの会社の社長をとっちめようと、そういう展開に進んでいく。


あくまで軽く

この映画には、いくつかの主張ともとるべきものがあると思う。たとえば、兵器会社をとっちめる展開の中には、戦争の影で儲ける死の商人に対する批判だとか、一方で、社会からはじき出された人々の特技も捨てたものではないというような主張、そして、ちょっとした愛の物語、などなど。
ただ、この映画がほほえましいのは、それらの主張が控えめであると言うこと。このどれかの要素を強く主張するように描きすぎるとかえって、嫌悪感をかんじるというのか、わざとらしさだけが際立つことになるところが、あくまでコメディタッチの軽さを貫いているので、嫌みがない。


心地よい

というところなので、心地よく見ることのできる映画で、フランス映画といえども、一般的に受け入れられそうな映画。なので、ちょっとしたお出かけにはちょうどいい映画ではないかと思います。


関連リンク:
映画「ミックマック」オフィシャルサイト
関連サーチ:
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