Alamaailman Vasarat の映像作品は5時間に及びます



Alamaailman Vasarat

フィンランドの不可思議ロックバンド、Alamaailman Vasarat。バルカンロックというのか、チェンバーロックというのか、ラディカル・トラッドというのか、なんとも表現不可能なサウンドを奏でるバンドで、その最大の特徴は、ギターレスでその代わりに、チェロが二人いることと、トロンボーン奏者と時にチューバックスを持ち出すサックス奏者がいること。この4人に加えて、ドラムとキーボードのいる6人組。
そんな、バンドのライブ映像を中心としたDVD、 haudasta lomilla がリリースされたので、早速入手してみた。





コミカル、シリアス

中心となるライブ映像は、7カ所くらいでのライブの映像を集めたもの。その中には、2009年の Duo Music Exchange での来日公演の様子も含まれている。
その来日公演で披露したとおりで、彼らのライブは、シリアスさとコミカルさが混在したそれ。管楽器の二人が、時々、コミカルなアクションを交えながら、さながら無声喜劇映画のような感じのやりとりをしながらの演奏であるとか、しかし、それが一変して、激烈に重く疾走しまくるパートへと展開したりもする。
この高速パートがまたかっこよくて、ギターレスな良さが存分に出るというのか、チェロの激しいディストーションがかった音がクレイジーに響きまくる中、やはり、クレイジーに響き渡る管楽器の音が耳に刺さる。それを、ドコドコとしたバルカンサウンド系のリズムにのっかているから、その激しさに思わず心が躍ってしまう。
コミカルさと、シリアスさが混在した展開は、見応えあり。


小さな箱

ただ、やはり、残念ながらというのか、地元フィンランドでのライブにおいても、それほど大きな箱でやっているようには思えない。しかし、こういった独自のサウンドを、それほど多くの人には認められないながらも、手を抜かずにこう、やりきっている姿を見ると、ちょっと感激してしまう。
演奏のレベルは非常に高くて、とにかく、ポイントポイントははずさずに決めまくっているから、相当な練習量でもあるのだと思う。頭が下がる。


おまけ映像

ライブに加えて、納められているのが、ミュージッククリップや、人形劇や、アルバム制作ドキュメンタリーや、ホラームービーや、ピラミッドの横で演奏してみましたといったもの。
ミュージッククリップの方は、ちょっと無声映画のような趣も感じさせる白黒映像。なかなか、コミカルで面白い。ただ、これらの映像は、おそらく、彼らのウェブサイトに載せられているものばかりだと思う。
それから、Extras として納められているいくつかの映像は、これはなんというのだろうか。まさに、Extras との楽しみという感じか。まだ、ちゃんと見切っていないので、なんともいえませんが。


すてき

というところで、ライブ映像約4時間に、おまけ映像約1時間の計5時間に及ぶ映像作品は、なかなか重量感たっぷり。
満腹ですといってしまいそうなほど Alamaailman Vasarat を堪能できます。


関連リンク:
Alamaailman Vasarat - Home Page
プログレッシヴ・ロック専門店 WORLD DISQUE WEB
dLINKbRING.Music.Alamaailman Vasarat
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