2008年の映画を自分のブログから振り返る
さて
この年末になると、至る所で、今年を振り返ってのベスト*などが公表される。ただ、こういったものって、マイナーな趣味の人間にとっては、全くもって、役立たずで、むしろ不快感を感じるのみ。ということで、その憂さ晴らしに、自分なりの今年をふりかえるのが、この自分のブログから振り返る、記事の意味。映画界から
ということで、まずは映画から。見た映画の全てをブログに書いてはいないけれども、気にかかった物は、全て書いている。で、今年は、15本くらいの記事を書いている模様。
第一位
あまり、順位形式は好きではないのだけれども、とりあえず、第一位だけはあげておこうかと。で、これは、もう有無を言わさず、ロイ・アンダーソン監督の愛おしき隣人。散歩する惑星から実に7年を経て公開された作品。散歩する惑星と同様に、なかば、かんじょうを失ったかのような、だけれども、そこに残る本能のような不思議な感性で主張する人々。このユーモアとも皮肉とも暗さともとれない表現は、やはり圧倒的。発売元 : Happinet(SB)(D)
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うーんどうなんだろどうなんだろ??
肩肘張らず、ヒネった映画がお好きな方には特にお薦め。
肩肘張らず、ヒネった映画がお好きな方には特にお薦め。
感情
もっとも私自身の感情に衝撃を与えたのは、ジェリー・フィッシュ。壊れた人間関係をそれでも何とか紡ごうとしながら、一方で個として生き抜かければならない現実を感じさせてくれた作品。これは、私人の感情には強く答えて、映画が終わってからしばらく呆然としていた。発売元 : ビデオメーカー
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人間のふれあい
スゴイ映像
スゴイ映像に衝撃を受けたのは、タクシデルミアとピアノチューナーオブアースクエイク。いずれも、そこにある狂気のような感情や、偏執狂的な感情。もはや理性でその意味を捉えることは不可能で、ただその世界感に圧倒されるしかなかった。ユーモア
コメディータッチながらも、そこに現実を埋め込むという作品では、ダージリン急行と英国王給仕人に乾杯。ウェス・アンダーソン監督と、イジー・メンツェル監督でさすがですねというところ。さすが巨匠
そして私の中で第一位を争ったもう一つの作品は、ケン・ローチ監督のこの自由な世界で。現在の経済最重要視主義の世の中を見事に切った作品。さらにその金融中心主義が破綻に至った現時点で再び振り返ると、ほんとうにすばらしい示唆を持った作品だった。まとめ
昨今、ミニシアターが徐々に廃れてきて、それどころか、洋画すら見られなくなって(一部には、字幕を読むことも出来ない人々が登場して)、まぁ、マニアックな世界を鑑賞して楽しむのが内にこもった態度と捉えるのか、身近な物だけを鑑賞する行為が内にこもった態度と捉えるのかはすぐに議論になりそうなところですが、私自身は、こういったすぐそばにはない価値観に触れることは今後とも続けていきたいので、なんとか、ミニシアターが生き残っていくことを期待している。関連リンク:
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