タクシデルミアを見た



奇才

「ハックル」で、その名を世界に知らしめたパールフィ・ジョルジ監督による映画、「タクシデルミア」を見た。イメージフォーラムにて。


すごい

性的にも、食的にも、そして、人体的にもとっても、リアルな描き方で、性欲に対する自慰や大食いによる固まりになった食材とそして大食い後の嘔吐、そして、剥製を作成するための肉体の改造といい、それをオブラートン包むことなく、そのまま描くという事をしていて、反射的に目を背けたくなるところは多々あるかもしれない作品。


ストーリー

ストーリーは説明困難。親子3代が上記のそれぞれの特徴を有した人々。そして、どこか、世間とは隔絶してしまっている人々。それらの行為の部分は、あるレベルであれば、誰にでもあることだろうけれど、それが行きすぎると、うまく生きていくことが出来なくなってしまうと言うことなのか。3代を通じてのこの人々が残したのは・・・。


欲望

欲望を拡張して、そして、それの究極のところまでたどり着いて、そして、得た物は何か。祖父は、自慰行為の究極としての子供。父は、食欲の究極としての、大食い、そして、より巨漢になった肉体。そして、息子は、剥製師としての究極として、人間の剥製。
しかし、それは欲望を満たしているのか、欲望に支配されて、結果不便な事になっているのか。


美しい

しかし、3代にわたる時代の変化を表現するセットなどなどがなんとも美しくて、確かにエログロなところも多いのだけれども、その美しさとエログロさの混じり合いが何ともすばらしい。

関連リンク:
【映画】タクシデルミア〜ある剥製師の遺言〜
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