Battles の Tyondai Braxton のソロがすばらしすぎます

Batlles

さて、いまや前衛音楽の中心地とも言うべき存在ともなっている Warp レーベルの、その中でも逸材バンドである Battles はその、ポストロックというのか、マスロックというのか、今まで味わったことのない独自の無機質世界とバカテクが同居した世界を作りあげて話題ですが、そのメンバーでもある Tyondai Braxton のソロがこのたびリリースされて、これがまたあまりにもスゴイ出来で、ここにご紹介いたします。タイトルは、Central Market。

オーケストラと共に

曲の印象としては、Battles の曲をオーケストラと共に演奏しましたという感じ。まぁ、こういった書き方だと、とても陳腐に聞こえるかもしれないのだけれども、これが全くそうではなくて、あまりにもかっこいいアルバムに仕上がりきっている。

なんというのか

なんと表現していいのか分からないのだけれども、例えば、オーケストラサウンドが大々的に取り入れられている曲では、どこか映画音楽的な雰囲気をもたせながらも、たたみかけるところは、たたみかけてくるし、コミカルな印象の音を出すかと思えば、シリアスなサウンドに展開してみたり、本当に自由奔放で、オーケストラサウンドと電子音をまぜこぜにしながら、しかし、その二つが適度な分離具合で混ざり合っているので、凝ってはいるけれども、わかりにくいというような展開にはならずに、変なんだけれども、聴いていると楽しくなるというサウンド世界を作りあげている。
このサウンドはちょっと驚異的だし、麻薬的。なんだかよくわからないのだけれども、そして、うまく説明できないのだけれども、スゴイというしかないという。

とにかくいいです

とにかくスゴイサウンドなので、ポストロック系を追いかけていたり、Battles に凄さを感じている人であれば、これは必聴だと思います。時にソロアルバムって趣味に走りすぎていて、面白いけれどもそれ以上ではないという場合が多いのだけれども、このTyondai のソロは、面白くて、そしてすばらしい作品です。超お勧め。