油断していたら終わりそうになっていた やなぎみわ展 を慌てて見に行く



間際

ずっと、楽しみにしていて、楽しみにとっておこうとしたら、やばい状態になっているという子供じみたことは、ごくたまに発生するのだけれども、現在東京都写真美術館にて開催中のやなぎみわさんのマイ・グランドマザーズの展示も私にとってはそんな感じの状況になっていた。そう、気づけば、2009年5月10日までだから、あれ、今週末で終了ではないかと。
ということで、慌てて出掛ける事になりました。恵比寿の写真美術館まで。


マイ・グランドマザーズ

写真美術館の2階1フロアの展示なので、それほど大規模な展示ではないのだけれども、ここに、やなぎみわさんの代表作シリーズの一つ、マイ・グランドマザーズの写真が展示されている。
まぁ、写真の展示なのでスペシャルな要素はなくて、淡々と眺めていくという感じ。
このシリーズは、結構人気があることもあって、いくつかの作品はいくつかの展示で見たことはあるのだけれども、こうやってまとめて見るのは初めて。


自由さ

このシリーズはただおばあちゃんを撮影しているというのではなくて、おばあちゃんに扮してある状況を作りあげて、その演じている状態を撮影している作品。なので、写真であるのだけれども、現実の一場面ではなくて、虚構の一場面、いわばフィクションの世界。
そこに自由さがあふれる。で、その自由さはフィクションであることの自由さだけではなくて、グランドマザーであることの自由さも加味される。


すばらしい選択

グランドマザーを選択したというのが、抜群にすばらしいって、偉そうな下記からだけれども、本当にスゴイ発想だとひれ伏してしまう。
そこには、さまざまな感情があって、悟りの境地のようでもあったり、過去への名残惜しさや怨念のようなものであったり、何かから解放された様子であるようだったりと、自由でありながら、様々な感情が誇張されて現れ出ている。マジック・リアリズムとでも呼びたくなる様子(実際、やなぎみわさんの作品には、ガルシア・マルケスの作品を発端とした作品もある)。これが、とても感情的で面白い。
勿論、そればかりではなくて、写真という単純なビジュアルとしても、とても面白いところもまた、当然凄いところ。


少ない

まぁ、1フロア展示なので、作品数としては多くはないのが、ちょっと残念というのは贅沢なところかもだけれども、やなぎみわさんのこの特殊世界は、一度、圧倒されるほどに包み込まれてみたいと思ってしまう。


関連リンク:
東京都写真美術館 > やなぎみわ マイ・グランドマザーズ
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