ノルウェーのバンド Gazpacho の TickTOｃｋ

Marillion

ノルウェーのバンド、Gazpacho の2009年新作で5枚目のアルバムとなる tick tock を聴いてみた。Gazpacho は Marillion のツアーサポートをしたり、Marillion のレーベルからCDが販売されるなどしていて、そのかいもあって、より広く知られるようになったバンド。

現代的

作品のほうなのだけれども、サウンドの基本は今までと大きくは変わらず Marillion のスタイルに比較的似ていて、派手なことはせず、しっかりとした渋いロックを基本としながらも、歌詞世界を含めて、独特の雰囲気をもった音作りをしているところは、本作でも引き継がれている。
ただ、今までからの変化を感じさせるのは、より現代的になったというのか、進化を遂げているのは確か。この進化の方向性も、Marillion の近年の変化に似ているところもある。曲によっては、muse のサウンドのような感覚を持たせるところもあったりと、エレクトロニカを適切に利用することでサウンドがとても現代的になってきている。一方で、バイオリン奏者をメンバーに持っていることもあり、トラッドな印象も持たせているところが独自。
いずれにせよ、全体的にスローな楽曲で構成されていて、アンビエント・プログレというかプログレ=ポストというか、そういった印象にも繋がるサウンドを構築している。