新しいロゴと共に、ロシアのLittle Tragedies は Cross



ロシアを代表する

今や、完全にロシアを代表するプログレッシブロック・バンドとなった感のするバンド、Little Tragedies。2009年新作アルバム Cross を聴いてみた。なお、紙ジャケ仕様を私は入手したのだけれども、いちおう、Limited と書いてあるので、紙ジャケ仕様は限定ということなのだろうと思う。
どうでもいけれども、新しいバンドロゴができている。


さらに

音のほうは、これまでと大きな変更はなく、ビンテージキーボード群を扱いながら、クラシカルに、そして、アナログシンセのうにょうにょした感じを、存分に発揮しながらの、胸焼けするほどの大仰な展開が、今回も爽快に展開されています。というか、その要素がさらに強烈になった感じもあり。


タイト

それは、演奏のタイトさが増したからかもしれない。そのことによって、スローパートとパワフルなアンサンブルパートの陰影がより明確になってきており、これが好印象。ここまで、頑なに自らのスタイルを押し通してくれると、聴く側も、だんだんとこの価値観に染まってきてしまっているところがあって、この胸焼けなうにょうにょした感じが忘れられなくなってくる。


アナログ

で、その彼らの最大の特徴ともいえる、アナログシンセな音だけれども、そのアナログ感もかなり幅を広げているという印象。様々なタイプのうにょうにょ感を展開していて、ちょっと中東な印象が漂う展開までもがある。


あかぬけない

そう、結局この垢抜け無さがいいんですよ。ちょっと聞き違えると、場末の飲み屋で流れている昭和歌謡曲のようにさえ聞こえてくるメロディーなのだけれども、この微妙なところがいい。そして、さらにボーカルがロシア語へたうまボーカルなので、これがさらに強調されている。
この、なんというのだろうか、全体を支配するこのうねったねっとりとした感じ。だけれども、クラシカルでタイトな演奏はレベルが高いという。


傑作かも

この作品、前作までと大きな違いを見いだせないのだけれども、全体の完成度がとても高くて、彼らの最高傑作アルバムと呼んでもいいかもしれないとさえ感じている。そう、このうにょうにょを圧倒的に展開しているという意味合いで。
辺境ロック、クラシカルシンフォニックロックファンには絶大におすすめ。


関連リンク:
Little Tragedies - The Russian Progressive Rock Band
Little Tragedies
dLINKbRING.Music.Little Tragedies
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