Neal Morse の新作は、肩の力が抜けた心地よい Lifeline



ソロ

さて、もう、元Spock's Beard という肩書きが遠くに感じるほどに、ソロ活動が定着している一方、残された本体 Spock's Beard の活動がちょっと寂しい状態になっている、Neal Morse ですが、そのソロとしての2008年新作 Lifeline を聴いてみた。


毎度のように

ここのところのソロは、Mike Portnoy と Randy George との3人が固定メンバーというところで定着していて、今回もその通り。ただし、曲作り等々は完全に Neal Morse 主導。


復活

ここ数作、コンセプチュアルで宗教的で、ちょっとテーマ的にも、音的にも、全体的に重々しくて、当初の Spock's Beard の持っていたおもちゃ箱をひっくり返したような楽しくてしょうがない展開が陰を潜めて、少々失速気味な感じもしつつあったのだけれども、今回の Lifeline は違う。
本人も、気づいたのか、当初のその明るくて、メロディーはポップで、だけれども、変拍子とか複雑なコーラスワークなどで演奏的な面白みも作り出すという、その作風がこの作品では復活して、花開いている。Spock's Beard デビュー当時に言われていた、変ポップ+プログレという、まさにそんなサウンド


まさにNealです

まず、耳につくのは、全体的な音のトーンの明るさ、そして、軽快さ。そして、そのつけ抜けた感じのするポップメロディーをベースに、Gentle Giant 的な複雑なコーラスワークをかぶせつつ、演奏部分ではタイトさとフックを失わない展開を見せつけるという、これこそがNeal Morse に求めている物なんだというところをまさに聴かせてくれる作品。 Transatlantic の作品の音にも近い(って、そりゃ、メンバー的にそうだろう、なのだけれども)。


軽めのポップチューンから・・・

1曲目に眺めのタイトル曲を持ってきて、一気に世界を作り上げると、そのあとには、小品をならべて、そして、圧巻の30分弱の組曲 "So Many Roads"。これがすばらしい。まだ、ちゃんと歌詞を読んだわけではないけれども、歌詞世界もまた、これいい感じ。そして、さらにさらには、最後の曲、”Fly High”。いや−、このエンディングの美しさは、もう、涙もの。


かつてのファンも

Spock's Beard の初期は好きだったけれども、このところは少し遠ざかっていたとかいうファンなら、これは聴いた方がいい。そういう、私も、結構、Neal への期待度は下がりつつあって、この作品も、あまり期待していなかったのですが、それどころか、絶賛です。(まぁ、相変わらず宗教色はありますが、押しつけがましいわけではないので、そのあたりはあまり気にせずに・・・)


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Lifeline
発売元 : Inside Out
発売日 : 2008-10-20 (2CD)
売上ランク : 13277 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 2,628 近日発売 予約可
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