ペーター・メルクリと青木淳を東京国立近代美術館にて



常設展の一部

さて、東京国立近代美術館にて、現在開催中で、2008年8月3日まで開催されているのが、「展覧会情報建築がうまれるとき ペーター・メルクリと青木淳 」で、ギャラリー4での開催なので、常設展のチケットで見ることが出来る展示。


過程

そのタイトル通りで、ペーター・メルクリと青木淳のそれぞれの建築作品において、その作品が完成するまでの試行錯誤の過程で造られたモデルやデッサンなどを展示している。


青木淳

特に、青木氏のほうは、一つの作品に対して、初期から最終までの構想を模型と簡単なコメントで展示しているので、試行錯誤の過程がとてもわかりやすい。
これほどまでにいろいろとこだわって造っているのだなと感心すると共に、こうやっていろいろなことを考えながら造るから楽しくて止められないのだろうな、なんて思ってみる。


ペーター・メルクリ

ペーター・メルクリ氏のほうは、デッサン中心の展示。こちらも、様々に自由な構想が駆け巡っているのだなってところがいろいろと見えてきて面白い。


まとめて

で、思うのが、建築って、最終的にはリアルなものとして存在しなければならない宿命にありながら、夢想の部分を追い求めようとするアート的な面もまた強くある。この部分を如何に折り合いをつけながら迫っているのかという事例がとても良くわかる展示で、とても興味深い内容。現実的な成立性がなければ意味がないし、かといって、現実性だけの組み合わせでは面白くも何ともないという、この現実との折り合い付けってところは、面白くて溜まらなそうな世界だろうと思ってみる。


余談

ついでに、常設展も久しぶりにゆっくり見てみたのだけれども、意外な収穫があって、それは、写真の展示コーナー。これが写真の複数性を扱っていて、ベッヒャー夫妻の作品が展示されていたのを見ることが出来たこと。元々写真って、あまり興味がなかったのだけれども、ベッヒャー夫妻の作品を契機に写真にも興味が湧くようになったこともあって、とても好きな作家。工場などの作品をひたすらに類型的に撮った作品が何ともいえずいい。
あと、先日(2008年4月8日)に亡くなった、白髪一雄氏の作品も現在展示されている。


関連リンク:
展覧会情報建築がうまれるとき ペーター・メルクリと青木淳
dLINKbRING.Labo.dicmulsearch.青木淳
dLINKbRING.Art.東京国立近代美術館
SEUNZE.com -> http://www.momat.go.jp/Honkan/... -> 登録情報
関連サーチ:
青木淳(AMAZON.co.jp)
青木淳(Google)
青木淳(Technorati.jp)
青木淳(flickr)
ペーター・メルクリ(AMAZON.co.jp)
ペーター・メルクリ(Google)
ペーター・メルクリ(Technorati.jp)
ペーター・メルクリ(flickr)
Powered BY AmazoRogi