遂に、この夏、コレラ時代の愛が封切られる



ノーベル賞作家

先日行った、"ハンティングパーティー"の予告編で、知りました。遂に、中南米をというか、現代を代表する作家で、百年の孤独などの作品で知られる、ガブリエル・ガルシア=マルケスによる作品”コレラ時代の愛”が、映画化されて、そして、この夏、日本でも公開になるらしい。映画でのタイトルは、"コレラの時代の愛"。


マジックリアリズム

その誇張された表現手法から、マジックリアリズムとも呼ばれるガルシア・マルケスの作風を一体どのように映画化したのだろうかと、しかも、コレラ時代の愛は、その半生以上を描いた作品であるのだけれども、それを2時間程度で、どのようにして表現してしまったのだろうかと。正直言って、不安な要素しかない感じがする。
ガルシア・マルケス作品の映画化については、作家本人もかなり映画通だし、短編であれば、映画化もされている。が、なんだか不安。


メロドラマ?

捉え方によっては、この作品、メロドラマ的にもなり得るところが最大の不安。実際、予告編の感じが若干メロドラマチックな気がしたし・・・。


楽しみ

とはいっても、どのように料理されているのかは、とても楽しみ。実際この作品は、個人的な意見だけれども、ガルシア・マルケスのとても個人的な思い入れが入っている作品のような気がしてならない。というのは、全体の展開であったり、最後のエンディングであったりに、若干甘さがあるというか、冷酷なまでの現実に直面させるのではない面がどうも見られるて、そのあたりは作者の思い入れの部分かなと感じている。であるが故に、文学的な比較的客観的になろうとする視点を置いておくと、なんともこの作品には強い愛着が湧いてしょうがない。ヘッセの”ガラス玉演戯”を読んだ時もそんな印象だったのだけれども。


まず読んでみては

ということで、個人的には映画を見る前に是非本を読むほうをお勧めしたい。というか、あの世界の面白さは、多分読書でしか味わえないと思う。映画は、もう少し別の面白さを追求していると勝手に思っているので、そちらの印象を経る前に、読書がいいのではと(完全に、個人的な意見です)。
結構長尺な本なのだけれども、そこそこ読みやすいほうではあると思う。
ちなみに、このブログでは、こちらのエントリーでご紹介しています。


関連リンク:
映画『コレラの時代の愛』公式ホームページ
dLINKbRING.Literature.ガブリエル・ガルシア=マルケス.コレラ時代の愛
dLINKbRING.Labo.dicmulsearch.ガブリエル・ガルシア=マルケス
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入り混じりながら均一化されない
50年待ち続ける愛もさることながら、50年かけて築いた愛も胸を振るわせる物語
久しぶりの長編傑作だ
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