生誕100年記念 須田剋太展−生命の讃歌:うらわ美術館



1.埼玉出
なんとなく、名前は知られていて、何となく知っている人もおおそうな画家、須田剋太の回顧展が埼玉のうらわ美術館で開催中。ちなみに、須田剋太は埼玉出身で、ご当地展覧会、そして、生誕100年。


2.中途半端さの合流
まず、意外な感じがしたのは、須田剋太氏は若かりし時は抽象画を描いていたという事実。全くもって、そういった認識は無かったのでとても意外。そして、抽象画を見てから、晩年の比較的知られた画風を見ると、なるほどという気がしてくる。というのが、失礼な言い方だと思うけれど、そして、的外れな意見かもしれないけれど、見事な中途半端さの合流という印象。何がそうかというと、抽象画の画風にしても、もう一つ突き抜けていないというか、独自性がもう一つ露出していないという印象。一方で、具象画にしても、爆発的なうまさを感じさせる物はなかったりする(描けるけれど描かなかっただけかもしれないけれど)。ただ、そのそれぞれの微妙な印象が合流したかのような、稚拙性と簡略化された形状によって構成された後半生の具象画には、なるほど、この画家の独自性を感じさせるものがある。


3.特に
特に夏富士と天橋立は個人的にはかなり好みな出来。なんとなく、この美術館の場所がとても微妙で、行く機会見いだすのは困難かもしれないけれど、この展示なら少し足を伸ばす価値はあるかもしれない。


関連リンク:
うらわ美術館
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