アンリ・ミショー ひとのかたち:東京国立近代美術館



1.ついでに
昨日の記事にしたアンリ・カルティエ=ブレッソン の展示を現在開催中の東京国立近代美術館ですが、同時に常設展の延長線上で、アンリ・ミショーの展示”ひとのかたち”が開催中(〜2007/8/12)。で、実はこちらの方が個人的にはメインイベントだったりしたわけです。


2.限られた物
アンリ・ミショーの作品の多くは、極小の存在を墨やペンで描いた作品であり、どこか人の形状にも見えるような線と染みで構成された形状。確かに、”ひとのかたち”のようでもあるし、象形文字のような、踊っている人のような形状もあり。いずれにせよ、限定された形が小さな画面に配置される。ある種の抽象画になるのだろうけれど、いわゆる抽象画的でもない。確かに、詩でもある。絵画という形態をとった詩。とくに、メスカリン素描に見る、震えた線の集積には、目を引く物がある。(ちなみに、メスカリンは一種の麻薬)。


3.個人的には
だから、これらがなにを意味しているのかと問われると、今ひとつ回答に困るのだけれど、個人的には、どうもこういう限られた形状によって描写された物にはとても興味があって、惹きつけられる。詩を読みながら絵を眺めながら、その限られた空間でしか表現し得ない何かがきっとあるのだろうと、熟考してみる。


関連リンク:
展覧会情報アンリ・ミショー展 ひとのかたち
dLINKbRING.Art.東京国立近代美術館
アンリ・ミショー美術館
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アンリ・ミショーひとのかたち
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