タイ王国・現代美術展 Show Me Thai 〜みてみ☆タイ〜]:東京都現代美術館



1.無料です。
タイの現代美術を一同に紹介する企画、タイ王国・現代美術展 Show Me Thai 〜みてみ☆タイ〜]が東京都現代美術館で現在開催中です。もう、今週末(2007/05/20)には終了してしまいますが、無料で見る事が出来るので、企画展とか常設展にお金を払うのは勿体ないと思う方でも、とりあえず、覗いてみる価値はあるのではと思います。


2.タイの現代美術
19世紀中盤以降の現代美術が揃っている。全世界的な美術の傾向と同様に、タイの現代美術も、平面の具象絵画から抽象絵画へと移行して、オブジェ・インスタレーション、ビデオ、パフォーマンスへと時代とともに変化していっている。その様が編年体で展示されている。


3.タイ的なもの
やはり、美術には、その国々の伝統的な部分が幾分か影響していて、こういった国を軸にした展示の場合、特にその国の特色を感じることがとても興味深く面白い経験になる。タイの場合は、やはりタイ仏教の影響がかいま見えるところが注目点の一つで、単純に風景の中に入り込んだそれもあれば、抽象画の文様として、もしくはオブジェとしてのそれ。特に、1990年代くらいまでの作品にはその要素が強い。


4.現代的なもの
ただより現在に近づいてくると、特に仏教という要素のタイ的な様子は薄れてきて、むしろより生活に近い文化の要素が強まってくる。また、ローカルな印象のない、無所属的なまさに現代美術と感じさせる抽象的なというか無国籍的なというかな作品へと現在に近づくにつれ変化する。
このあたりの変化はとても興味深いところ。


5.時代
19世紀中盤からとなるとほぼ半世紀で、それほどの時間は経過していないような気もするのだけれど、一方で、この美術の変化を見ると、やはり、相当な変化が起こっている事を再確認できる。確かに、生活面での変化も大きいのだろう。出来ればこういった展示を美術のみに特化した編年体ではなくて、生活だとか政治だとかも絡めた編年体での美術展示を行って、時代の変化と美術の関連性というのが見れたら面白いと思う。
これは、時代比較マニア(例えば、こんな感じ)な私自身だけの興味かもしれないけれど。


関連リンク:
dLINKbRING.Art.東京都現代美術館
東京都現代美術館:MOT
dLINKbRING.Labo.dicmulsearch.タイの仏教
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