ノーベル文学賞 オルハン・パムク



1.順当
さて、2006年のノーベル文学賞が発表になりました。トルコのオルハン・パムク氏。こちら参照


2.常に
ここしばらくノーベル文学賞候補といわれ続けていた人だけに、順当という印象ではあるが、私自身はまだ読んだことがないというところが、とても説得力が無く、是非とも読んでみたいところではある。


3.しばしば
ノーベル文学賞はしばしばとんでもない人を選出したり、是非とも選出すべき人を選出しなかったりと、とても残念な結果になってしまうことがあるのだが、去年といい今年といい順当すぎて、逆に驚きが無いような感じでもある。2005年の、ハロルド・ピンターがなんか順当なもののタイミングがずれている印象であったところからなんとなく、文学の停滞感を感じる側面もある。


4.他にあるとしたら
他の作家で、ノーベル文学賞とってもいいのではと思うところで言うと、莫言。もう一発凄い作品を出せば彼も確実なのだろうけど、最新作読んでないから何ともいえないが、もう一声何か欲しい気がする。あとは、日本では全然本が出ないパスカルキニャールが気になるところ。こちらは、最近の作品の日本訳がでないので、なんとも現状を評価できないのだが。それから、一部で勘違いの話題に晒されている作家は、論外だと思う。


5.ネットを前にして
ネットというかデジタル化というかそういうものを前にして文学とは、って考えると、ネットやデジタル化は比較的書き言葉文化ではあるけれど(日本では、携帯からの文章ではない単語が多すぎて何ともいえないが)、それが文学へ進展するかというと疑問。ネットのスピード感とは正反対の位置にいるのが文学だろうし。物事を端的にそして印象的に説明しろという昨今のプレゼン至上主義からも大局にいるかのような文学。表現が現代を批評する手段だとすれば、その現実を見据えた上での文学作品というものも重要なのかもしれない。


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