2013年を自分のブログから振り返る 文学編
2013年
明けましておめでとうございます。
さてさて、今年は、完全に出遅れて、すでに2014年ですが、ぼちぼちと振り返ってみます、2013年。ということで、まずは、文学から。
ちなみに、今年の途中で、履歴管理をしているWebサーバーが飛んだので、急遽 iPhone アプリ(こちら)を作って、そちらで管理しております。
で、2013年は、なんとか目標の十冊は読めた。毎度のことながら、文学に関しては、2013年出版というような制約はなく、たまたま2013年に私が読んだというものからの選出です。
ベスト
昨年読んだ本の中では、世間一般での話題性なども加味すると、ローラン・ビネによる作品「HHhH」(ブログはこちら)かな。ナチス当時のポーランド周辺を、ドキュメンタリーとノンフィクションとメタ文学的アプローチをからめつつ、さらに、エンターテインメント性もあって読みやすい作品としては、なかなか良かった。難解さ加減から言うと少し物足りない感じもしましたが。
次点
その次に印象に残ったのは、カルロス・フエンテスの「誕生日」(ブログはこちら)。こちらは、私がたまたま2013年に読んだと言うだけなのではあるけれども、印象深い作品。特に、閉鎖空間から開放空間へと移動するあたりや時間と空間の概念がよじれているあたりの表現が印象的だった。
あとは
そのほかで言うと、ミハル・アイヴァスによる「もうひとつの街」(ブログはこちら)なんかも面白かったかな。逆に最も難解だったのは、サーシャ・ソコロフによる「犬と狼のはざまで」(ブログはこちら)。
事件
そのほか、個人的な文学的な事件は二つあって、一つは、今年も、トマス・ピンチョンの重力の虹が発売されなかったと言うこと。それから、もう一つは、ヘンリー・ミラー・コレクションの2ndシーズンが始まったことかな。
2014年も
ということで、2014年は、まずは、ヘンリー・ミラー・コレクションを読みながら、いろんな本を探索しつつ、重力の虹の発売を待つという感じかな。意外にも、私好みの変な作品は、ぼちぼちと出版されていて、私の読む速度には十分な分量がある。今年も楽しい文学ライフが過ごせそうな気がする。
関連リンク:
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