Rush：Replay X3
1.続発
一時の発売延期ラッシュ続きで発売されるのかどうかにもやきもきさせられ続けだったカナダ産ベテランロックバンドRushのDVDだが、どうも、発売元以上に市場が活発で予想外に売れている様子、で、その結果、立て続けにDVDが発売されるといううれしい状況になっている。
2.少し紹介
さて、そのRushを少し掘り下げる。プログレ路線で語られることも多い、技術レベルの相当に高いバンド。ギター、ベース、ドラムの3人で基本的には全ての音を出し切るのだから、その辺のバンドでは音がすかすかになるのが筋なのだが、このバンドはそのテクニックで、とても3人だけとは思えない音を出す（まぁ、よく聴くとテープを使ってもいるが・・・）。1974年ごろからの活動で30周年記念ライブであるR30DVDがこないだ出たばかりでもある。特に、ドラムのNeil Partのドラミングはすごい。かの、Dream TheaterのMike Portnoy も尊敬すると公言しているだけのことはあって、特にそのドラムソロはすさまじすぎる。
3.今回の作品
そんなバンドRushの今回のDVDは若き頃の彼らのライブ映像からのDVD3枚＋CDという形式。と、ここ3作品のDVD立て続けにこの4枚組攻撃で、懐が厳しくもなってくる上に、売り上げのせいか単価も高くて。それはさておき。DVD3枚のライブ音源は次の通り。①『Exit…Stage Left』（1981年）②『Grace Under Pressure』（1985年発表）③『A Show Of Hands』（1991年発表）と、まぁ、1980年代中心の一つの全盛期を納めきったDVDというところだ。
4.若い
印象だが、とにかく若い、当たり前だけれども。演奏は、今も昔も相変わらずうまい。Alex Lifesonの髪型のアイドルさ加減は今になってみると少し面白い。あと、この当時では、まだ結構Geddy Leeはキーボードを多用している。当時の人気のレベルがどの程度だったのか（少なくとも、日本では実力に比して低い知名度であったはずだが）、は私自身は知らないが、客層からするとかなりの熱狂ぶり。やっぱり、しっかりとしたライブが出来るバンドはかっこいい。あと、改めて、思うのが、R30等での演奏は全然衰えていないのですねという再認識。その点もまた、かっこいい。
5.満点のボリューム
なわけで、これは、ボリューム満点。R30とRush in Rioは実質1枚がライブであったので、分量という面からは、そこそこの満足度（コストパフォーマンスというせこい発想です。）だが、これは、満点のボリューム。
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