もうひとつの（？）New Trolls による Concerto Grosso

1.複雑
さて、イタリアン・ロックのなかでも、最もクラシックの要素を取り入れていた事もあるバンド、New Trolls。その New Trolls のオケ入り Concerto Grosso のライブも収録されている DVD + CD が発売になった。
とはいっても、この New Trolls ちょっと複雑で、そのバンド名を誰が名乗る権利があるのか裁判沙汰なレベルまで達して三つのNew Trolls が存在するらしい。詳しくは、こちらを参照ください。
今回のこのDVDは、Nico di palo が在籍する（した） il Mito New Trolls で、Vittorio de Scalzi は在籍していない方の New Trolls。
現在は Nico di palo と Vittorio de Scalzi がこれとは別の New Trolls で一緒に活動している。ちなみに、こちらの New Trolls による Concerto Grosso 1,2,3 DVD がリリースになるという噂もある。

2.内容
この DVD + CD "TR3" の内容。DVDのほうは、Concerto Grosso n.1 と n.2 のオーケストラ入りライブで2004年に行われたもの（Nico di palo は立って演奏している）。CDのほうは、その音源およびポップな新作6曲（Nico di palo は参加していない）。

3.Concerto Grosso
なんといっても、Concerto Grosso オーケストラ入り。オーケストラの人数も多くて、しかも、プロフェッショナル度が高い感じ。なので、オープニングのバイオリンなどは、非常に美しい。
ボーカルパートのコーラスパートもレベルが高い。演奏も、キーボード3枚で重厚な音の壁をつくって、ドラムの手数も多い。
New Trolls の過去のややこしさを気にしなければ、普通に楽しむ事が出来る。

4.新作のほうは
とても、クールな印象のイタリアン・ポップ。コーラスパートを生かした美しい楽曲なので、Aldebaran の時のサウンドのイメージに近い。
イタリアン・ポップとしてはとても美しい楽曲なので、これはこれで楽しめる。