バンコのアルバム紹介の3回目は ライブ



1.初の
バンコにとっては、初のライブアルバムとなった Capolinea を今回は紹介。Giacomo おじさまが草地に寝ころんでいるジャケットが目につくアルバムです。
ポップ化への変容をみせていた時代のライブで、1979年-1980年あたりのライブの音源を収録した物。1980年リリースの9作目にあたる作品。


2.一瞬とまどう
ライブで取り上げられている楽曲は、この作品以前の作品から満遍なく選曲されているので、初期のプログレこてこてな曲も含まれている。
が、しかし、このアレンジがちょっと強烈な方向へと向かっていて、全体的に軽くくっきりとしたイメージになってしまっていて、イタリア然としたこってりとした雰囲気に虜になった耳からすると、かなりとまどってしまう。
リズムも、シンプルなドラムの叩き方になっているし、そこにブラスが入ってきたりするのが何とも不思議な感じ。


3.バランス
しかも、なんというか、各楽器のバランスがなんだかおかしい気がする。やたらベース音が踊っていたり、その後ろで、アナログシンセな音が今ひとつからみきれないまま、絡んでいるし、ギターのラインは、なんだかシンプルなあおりをみせたり、ブラスが入ってきたりもするのだけれども、このサウンドがまた不自然。
なので、プログレ系の複雑な楽曲に見られる、それぞれのパートはまるで別のラインを弾いているようでありながら、なんとなく楽器通しのアンサンブルがあって楽しめるという風にはならず、不自然に山盛りになってしまったという印象が残る。


4.一応
Capolinea と題されたインストの楽曲があって、ある意味では、他で聴く事の出来ない音源が入っているという貴重さは一応ある。
こちらのサウンドも他の例に漏れず、軽快なインストナンバーで、Vittorio と Gianni のキーボードプレイをはじめとした各メンバーのソロを堪能できるようにはなっている。
ただ、これの中途半端さが、元々、レコード時代には、A面の最後とB面の先頭という扱いで、2曲に分断されていた曲で、これがCDになってうまくつなげられているのかと思いきや、そうではなく、分断されっぱなしというのは残念。


5.複雑
でも、やっぱり複雑な感じ。正直言って、こんな時代もあったのね、という程度にしか私には楽しめなかった。
ポップ化ならそれなりの良さを感じる作品なんかもあったりするのだけれども、これは、そういうわけにはいかなかった。


関連リンク:
The Official BMS Home Page
関連サーチ:
Banco Del Mutuo Soccorso(AMAZON.co.jp)
Banco Del Mutuo Soccorso(Google)
Banco Del Mutuo Soccorso(Technorati.jp)
Banco Del Mutuo Soccorso(flickr)
Banco Del Mutuo Soccorso(del.icio.us)
Banco Del Mutuo Soccorso(Last.fm)
Powered BY AmazoRogi

ライブ・アット・カポリネア(紙ジャケット仕様)
発売元 : Webkoo
発売日 : 2005-05-27 (1CD)
売上ランク : 301568 位 (AMAZON.co.jp)
Powered BY AmazoRogi Data as of 2007-10-22
See detail & latest visit AMAZON.co.jp